サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み

安全とコンプライアンスの遵守をビジネスの入口とし、社会に信頼される組織であり続ける

3.すべての人に健康と福祉を
16.平和と公正をすべての人に

全ての企業活動は、社会的信用の上に成り立ち、信頼によって継続します。豊田通商は、関係する各企業や全ての働き手の安全確保に尽力。交通安全教育、当社保有の「安全体感道場」での工場・オフィス向けの安全啓蒙活動、安心・安全を保証できる品質の確保等、信用と信頼を獲得するためのさまざまな活動に取り組んでいます。

日々の業務においては、国内外の全ての拠点・事業所において、遵守すべき具体的な行動規範を示し、腐敗防止や反競争的行為の防止といった法令・社会規範の遵守を徹底。経営の透明性を高め、コーポレート・ガバナンスを強化します。

KPI

定量面
休業災害度数率「ゼロ災害」を目指す
  1. *1100万延べ実労働時間あたりの労働災害による死傷者数
  2. *2対象:国内外主要関係会社
  3. *3災害テーマ(高リスク災害 例:挟まれ事故、巻き込まれ事故等)をピックアップし、それに対する安全対策をグローバルでやりきることによって、再発災害を撲滅するための活動
  4. *4重点的にサポートが必要な事業体に対して、本社にてサポート体制を構築
  5. *5一つ間違うと重大災害につながる可能性が高い6つの災害。「挟まれ・巻き込まれ」「重量物による接触」「車両との接触」「墜落・落下」「感電」「高熱物との接触」
  6. *6STOP6災害を防ぐための鉄則(例:災害リスクのある機械は柵・カバーで囲う、歩車分離等)
定性面
労働安全に関する仕組みの構築
  • 働き手の安全確保のための仕組み構築
実績
  • 各極における、労働安全活動の自立化
  • グローバルにやりきり活動を推進
  • 安全活動における主要海外拠点の自立化のため、関連教材の提供等、安全活動の社内コミュニケーションを活発化
コンプライアンスの強化
  • 役グローバル行動倫理規範(COCE)の遵守
実績
  • 役職員の意識啓発のため、毎年10月をコンプライアンス月間とし、経営層からのメッセージ発信および各種研修、セミナーを開催
  • グローバル内部通報制度「SPEAK UP」を国内外の連結子会社に展開
内部統制強化
  • 取締役会の機能強化
実績
  • 取締役会での議論充実化のため、取締役会付議条件を見直すとともに、社外取締役とのコミュニケーションの機会を増やす
情報セキュリティの対策強化
  • サイバー攻撃への対応体制の強化
実績
  • サイバー攻撃の予防対策の強化、およびサイバー攻撃が発生した際の初動対応専門チームの増員

豊田通商は「安全とコンプライアンスは全ての仕事の入口である」「安全管理は『人づくり』である」との考えに基づき、当社グループ会社社員はもちろん、希望に応じサプライヤー各社も対象とした安全衛生教育を実施しています。

新入社員、中堅社員、管理職、経営者のそれぞれに階層別の安全衛生研修を実施している他、サプライヤー各社にも作業責任者教育を実施する等安全衛生教育の対象を拡大しています。

また実際の危険作業を体感することで安全衛生への感受性と意識を高めるために、2009年にグループ会社の豊田スチールセンター㈱内に「安全体感道場」を設置しています。「挟まれ体感」「重量物体感」等60種の危険体感がシミュレーションできる他、6種類の危険予知教材も備えており、「豊田通商 豊田安全衛生協力会」に参加しているサプライヤー各社にも開放し、安全衛生意識の向上に活用しています。2023年3月期にはコロナ禍の影響もありましたが473名の方が受講し、開設からの累計は取引会社も含めて10,456名になりました。

さらに、2017年3月期より「オフィス安全体感教室」を開講し、事務所で働く上での社員の安全意識向上にも取り組みを始めており、2023年3月期には82名が受講し、現在まで豊田通商グループで800名以上が受講しています。