サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み

廃棄物を資源化することで、モノづくりを支え、循環型社会に貢献

11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
14.海の豊かさを守ろう
循環型静脈バッテリーEconomy of Life

自然界にある資源には限りがあります。私たちはその資源を効率的に利用、また再生産することで、環境への負担を軽減していく必要があります。豊田通商はモノづくりに関わる商社として、地球環境に配慮し、資源の確保や安定的な供給を支えていくことが大切な使命であると考えています。

限りある資源の有効活用を目指し、廃車や市中・工場内で発生するスクラップから再生可能な資源を回収・加工する等の循環型ビジネスの構築や、都市鉱山からの資源確保や中古車・中古部品のリユース、プラスチックリサイクル等廃棄物の「資源化」を通じ、循環型社会の形成に貢献します。

KPI

定量面

金属分野における資源循環ビジネスの取扱量

内訳:グリーンメタル事業/アルミ溶湯事業 (再生塊使用)/ELV(使用済み自動車) 集荷事業、有用金属くずの資源循環事業

2024年3月期
実績
6,800千t
2025年3月期
目標
7,600千t
2027年3月期
目標
9,000千t

2027年3月期目標達成の道筋

  • リサイクル材需要増加によるスクラップ回収・加工事業、ELV集荷事業等の伸長

プラスチックリサイクル取扱量

 
(株)プラニック
豊通ペットリサイクルシステムズ(株)
2024年3月期
実績
14万台相当
ペットボトル 14億本
2025年3月期
目標
32万台
18億本
2027年3月期
目標
74万台
20億本

2027年3月期目標達成の道筋

  • 原料調達の増加に伴う事業の伸長
  1. ボデーアンダーカバー用原料として換算
定性面
循環型社会に向けた取り組み
  • 車載バッテリーの循環スキーム構築
  • アルミの再資源化(スクラップを原料として再資源化、アルミサッシの水平リサイクル拡大に向けて選別加工技術を持つ豊通ソーテック㈱を設立)
  • 全ての衣料品の繊維to繊維リサイクルの実現を目指す「PATCHWORKS®」プロジェクトの一環として廃漁網リサイクル事業へ参入
PICK UP
プラスチックの再資源化で循環型社会に貢献
(イメージ図)

日本は大量にプラスチックを生産・消費している先進国の一つです。

豊田通商は日本最大級の再生プラスチックの製造会社である(株)プラニックを2022年に本格稼働させました。現在有効活用されていない自動車や家電などから出る使用済みプラスチックを原料に、日本初の高度比重選別技術を活用することで、高品質な再生プラスチックを製造することで、自動車部品由来のミックスプラスチックを原料としたCar to Carリサイクルを実現していきます。

また、同年、ペットボトルの水平リサイクルを行う豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社も本格稼働を開始しました。これまで海外輸出に向けられていた廃棄ペットボトルを国内でのボトルto ボトルの水平リサイクルへと転換し、サーキュラーエコノミーに貢献していきます。

PICK UP
ハイブリッド車の廃車リユースで、農業用ロボット開発
THSユニットを再利用した農業用ロボット

自動車産業において100年に一度の大変革期といわれる今、考えなくてはならないのが、次世代自動車の循環型静脈事業です。豊田通商として、これまで築いてきたリバースサプライチェーンの仕組みを、次世代自動車のライフサイクルにも適用することを進めています。

豊田通商では、電池の3R(リビルト、リユース 、リサイクル)のスキームを構築、横展開を推進し、バッテリーの残容量をもとに使用目的に合った再利用を目指しています。また、車載用バッテリーのみならず、モーターを中心としたTHS(トヨタハイブリッドシステム)ユニットの再利用化の実証実験を、農薬散布や草刈り機などの無人産業機械などへの適用を目指して2020年11月から北海道のワイナリーぶどう園で開始しており、数年後の実用化を目指しています。

豊田通商は、循環型静脈事業を通じて、循環型社会の実現に貢献していきます 。