サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組み
アフリカをはじめとした開発途上国と共に成長し、事業を通じて社会課題の解決に取り組む






豊田通商グループは、アフリカをはじめとした開発途上国において、自動車ビジネスを中心としたさまざまなビジネスを通じ、生活基盤の整備、産業振興・雇用創出など現地の社会課題の解決に取り組んでいます。例えばケニアでは、国家の戦略的事業パートナーとして国家ビジョンの実現を支援する活動を行っており、この実績をパイロットモデルとし、基礎インフラの改善を通じた生活環境の改善や、職業訓練機会の提供など、そこに住む人々の自立促進と豊田通商グループの成長を同時に実現します。
KPI
定量面
アフリカ本部の収益
8600億円
2020年3月期 実績
11,570億円
2024年3月期 目標
定性面
アフリカをはじめとした開発途上国における新規投資の推進
- アフリカ24カ国で医薬品卸売事業、モロッコ、アルジェリアでは医薬品製造を通じて、現地の薬局・病院(約6,000カ所)などの医療インフラを支援
- ラオスにおいてワッタイ国際空港の国際線ターミナル事業の運営
- ケニアでの無電化地域向け太陽光+蓄電池のオフグリッド事業(分散型電源)による生活基盤・世帯収入向上への貢献
- Mobility 54 Investment SASを通じた社会課題解決への貢献
PICK UP
ワクチン保冷輸送手段を確立し、途上国のワクチン使用率向上に貢献

当社は、トヨタ自動車株式会社、B Medical Systems社と共に、ワクチンを適切な温度で輸送するための保冷輸送車に対して、世界保健機関(WHO)が定める医療機材品質認証(Performance, Quality, Safety:PQS)を、2021年3月に取得しました。ワクチン保冷輸送車でのPQS取得は世界初となります。
途上国では輸送中の温度変化により、毎年約2割のワクチンが廃棄されています。本取り組みは、ワクチンの有効利用という途上国における社会課題解決への貢献とともに、昨今関心が高まるグローバルヘルスに関わる輸送分野でイニシアチブを発揮できるという意義があります。また、新型コロナウイルス感染症用ワクチンを途上国へ公平分配する国際的枠組みであるCOVAXにおいても、PQS取得により本ワクチン保冷輸送車が使用可能となり、新型コロナウイルス感染症用ワクチンの輸送手段としての活用も期待されています。