自動車
事業について
自動車本部は、トヨタグループを中心とした自動車・輸送用機器メーカーが国内外で生産する乗用車、バス・トラックなどの商用車、産業車輌、補給部品を世界各国へ輸出しています。また、世界150カ国に及ぶグローバルネットワークを通じて、輸入販売総代理店や販売店の事業を展開しています。販売・補給部品・アフターサービスを提供する地域密着型の自動車販売体制を構築し、お客さまから信頼される「町いちばん」のお店づくりを通して、安心・安全なモビリティ社会の実現に努めています。
また、世界的に脱炭素化へ向けた動きが加速する中、それぞれの地域や市場の特性に応じ機能提供を追求していきます。中でも特に、今後さらなる成長が期待されるアジア・中南米などの新興地域においては、小・中規模生産、販売、販売金融、アフターサービス、中古車流通・販売など、モビリティバリューチェーンの川上から川下まで幅広く関わり、付加価値の高いサービスを提供することで、社会と経済の発展に貢献することを目指しています。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う新しい生活様式や、車両の電動化、そして地政学的な不安定要素など、日々変化し続ける社会的・経済的なトレンドを的確に把握し、多様化するニーズに応えるサービスを提供できるよう、事業領域の深化と探索にも取り組み続けています。
2021年3月には、ワクチン保冷輸送車のWHO医療機材品質認証を世界で初めて取得しました。一人でも多くの方にワクチンを届けるため、コールドチェーンの整備を通じて、グローバルヘルスの拡大と普及にも積極的に取り組んでいきます。
このように、「移動価値」(安全・安心・快適性の追求)、「社会価値」(雇用創出・医療課題解決への貢献)、「環境価値」(環境・生態系保全への貢献)、「経済価値」(地域経済の活性化)の4分野での価値提供を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
さらに、各国・各地域社会の良きパートナーとなり、自動車以外のビジネス機会を発掘する尖兵として、当社全体の事業領域拡大をけん引することを目指しています。

自動車販売網

主な事業内容 | |
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輸入販売代理店事業 | メーカーの代理として担当市場における輸入・販売を行う代理店(ディストリビューター)の経営 |
販売店事業 | 輸入販売総代理店の下でアフターサービスの提供も行う販売店(ディーラー)の経営 |
販売周辺事業 | 輸入販売総代理店事業の展開国を中心に、補給部品供給・アフターサービスに加え、小・中規模生産、架装、中古車、販売金融などの事業展開によるモビリティバリューチェーンの構築 |
価値創造事業
世界に広がる事業展開と地域戦略

モビリティバリューチェーンの構築・拡大

ライフスタイルの多様化・新しいモビリティニーズへの対応

- 1これから本格的なモータリゼーションを迎える新興国を中心に48カ国で輸入販売総代理店や販売店を展開し、サービスの拡充に取り組んでいます。今後も、当本部が付加価値を提供できる市場を見極め、積極的に開拓を進めていきます。
- 2販売店事業の3Sオペレーション(小売・部品・サービス)をはじめ、川上から川下に至る幅広いバリューチェーンの中で当本部の付加価値を高め、ビジネス機会の開拓に取り組んでいます。また、新たなモビリティサービス領域での知見を獲得し、ヒトやモノの移動に関するさまざまな課題解決に取り組んでいきます。
2022年3月期の取り組み
途上国等におけるワクチン輸送の改善による接種率向上を目的に、世界保健機関が定める医療機材品質認証を取得したワクチン保冷輸送車10台を、初めてガーナ共和国の保健省に2021年11月に納車しました。ワクチン保冷輸送車の供給事業を通じて、グローバルヘルスに貢献していきます。