アフリカ本部
事業について
アフリカ本部では4つの事業領域において、アフリカ全54カ国、総勢約23,000名の従業員が多彩なビジネスを展開しています。①事業ポートフォリオの多様化、②グローバルブランドとのパートナーシップ強化、③バリューチェーンの統合、④カーボンニュートラルの推進を事業戦略として、アフリカの経済成長と産業化に貢献、拡大する中間層への対応を推進しています。
モビリティ分野では、中核をなす自動車事業において、組立生産展開国の拡大や、中間層向けラインアップの拡充、南アフリカ最大の自動車ディーラーCFAO Motors South Africaを活用した販売強化、またHEV/PHEV等の環境車の導入を進めていきます。さらに、アフリカのスタートアップに特化したCVC*1であるMobility 54Investment SASによるMaaS*2領域での事業開発を進め、モビリティを軸とする産業の包括的な発展を支援していきます。
ヘルスケア分野では、アフリカ22カ国で医薬品の配送事業、またモロッコとアルジェリアで医薬品ライセンス生産を展開しています。2022年3月には東アフリカ大手薬局チェーンに出資し、医薬品小売分野にも参画しました。事業展開国の拡大および新規サービスの創出を進め、医薬品の現地生産・卸売・小売まで一貫したバリューチェーンの構築を実現することで、アフリカの人々の健康に寄与する取り組みを強化しています。さらに、アフリカのスタートアップに特化したCVCであるHealth54 SASを通じて、ヘルスケア分野のデジタル化を強化していきます。
コンシューマー分野では、生活衛生用品、飲料等の消費財の現地生産・卸売事業、カルフール社との提携によるショッピングモール運営事業を展開。生産商品の拡充、さらなる店舗展開を行い、現地調達、生産、販売を通じてアフリカの産業化と雇用創出に貢献していきます。
電力・インフラ・テクノロジー分野では、再生可能エネルギー(風力・太陽光・地熱等)事業、港湾開発事業を中心に、アフリカ各国のポテンシャルとパートナー企業の強みを生かしたプロジェクト開発を進めています。経済発展に不可欠なエネルギー・インフラ整備を通じてアフリカに貢献していきます。また、アフリカ各国で展開する当社グループの事業所・施設に屋根据付型太陽光発電システムを導入し、自家消費電力の再エネ化を進めています。
- ※1 コーポレートベンチャーキャピタル
- ※2 Mobility as a Service
主な事業内容 | |
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モビリティ | アフリカ全土における自動車の販売・アフターセールス事業、中古車販売、ノックダウン生産事業、建機・農機の輸入卸売およびリース事業、自動車生産支援事業、現地部品製造事業、代理店事業、スタートアップ出資を通じたネクストモビリティ/MaaS事業 |
ヘルスケア | 西部アフリカを中心とした医薬品卸売事業、北アフリカにおける医薬品生産事業、東アフリカにおける医薬品小売事業、スタートアップ出資を通じたヘルスケア分野のデジタル化推進 |
コンシューマー | 消費財(衛生用品・飲料等)の製造・卸売、ショッピングモール・スーパーマーケットの開発・運営 |
電力・インフラ・テクノロジー | エレベーター・エアコン・ソーラーパネル等のファシリティマネジメント(設計・システム統合・メンテナンス) 再生可能エネルギー・港湾開発・水供給等インフラ事業 |
価値創造事業

- 1「WITH AFRICA FOR AFRICA」という理念の下、アフリカの人や社会と共に成長することを目指し、事業基盤のさらなる強化と拡大に取り組んでいます。アフリカにおける真のリーディング企業となるべく、事業創造のみならず、人財育成や社会貢献活動を通じてアフリカの自立的発展に貢献しています。
- 2東・南部アフリカを中心に、自動車代理店事業を基盤とし、アフリカで100年にわたりネットワークを築いてきた豊田通商と、中・西部地域の仏語圏アフリカで170年の歴史と確固たるプレゼンスを持つCFAOとの統合により、アフリカ全土にわたって効率的・戦略的な事業展開を行っています。
2023年3月期の取り組み
アンゴラの保健省とヘルスケア分野に関して、またエネルギー・水省および交通省傘下の開発公社と再生可能エネルギーをはじめとするグリーンエコノミー分野に関するMOU(覚書)を、2023年3月に締結しました。同国が進める産業の多角化に寄与し、経済発展に貢献していきます。