豊田通商グループの温室効果ガス排出削減目標が 「ネットゼロ目標」においてSBT認定を取得
~2050年までに、バリューチェーン全体で温室効果ガス排出量をネットゼロに~
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2025年08月08日
豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、2025年7月1日付で、国際的気候変動イニシアティブのSBTi (Science Based Targets initiative) *1から、豊田通商グループの温室効果ガス(以下GHG) 排出削減目標について、「短期目標(1.5℃水準)」および「ネットゼロ目標」のSBT認定を取得したことをお知らせします。本認定は、豊田通商グループの「短期目標(1.5℃水準)」および「ネットゼロ目標」がSBTiの定める基準を満たし、パリ協定*2が求める水準と整合した科学的な根拠に基づく削減目標であることが認められたものです。

SBTiより認定を受けた豊田通商グループのGHG排出削減目標
目標種別 | 目標年 | 対象範囲 | 削減目標 |
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短期目標(1.5℃水準) | 2030年 | Scope1+2 | 2019年比で50%削減 |
Scope3 | 2019年比で27.5%削減 | ||
ネットゼロ目標 | 2050年 | Scope1+2+3 | 実質ネットゼロ達成(※) |
※2019年比で、Scope1+2排出量を95%、Scope3排出量を90%以上削減した上で、削減が困難な残余排出に対しては、大気中からの除去および恒久的な貯留による「中立化」を通して、実質の排出をゼロとすることを目指すもの。
豊田通商グループは、2050年のネットゼロ実現に向け、2021年7月に「カーボンニュートラル宣言」を公表し、同年11月には「カーボンニュートラルロードマップ2030」*3️を策定、2030年までに自社のGHG排出(Scope1およびScope2)を2019年比で50%削減する目標を掲げ、取り組みを進めてきました。
このたび、従来の目標をさらに進化させ、サプライチェーンを含むバリューチェーン全体のGHG排出(Scope3)についても、2030年までの短期目標(1.5℃水準)を新たに設定するとともに、Scope1、2、3すべてを含めた野心的かつ包括的な2050年までのネットゼロ目標を設定し、「ネットゼロ宣言」として公表しました。
豊田通商グループは、「未来の子供たちにより良い地球を届ける」というミッションの実現に向け、上記の削減目標の達成を目指し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
(参考)カーボンニュートラル宣言とネットゼロ宣言の内容の比較

カーボンニュートラル宣言 | ネットゼロ宣言 | ||
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基準年
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2019年
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2019年
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目標
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2030年
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Scope1、2排出量50%削減
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Scope1、2排出量50%削減
Scope3排出量 27.5%削減 |
2050年
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カーボンニュートラル達成
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実質ネットゼロ達成
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対象 |
Scope1
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自社での燃料の使用等による直接排出
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同左
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Scope2 | 自社購入の電気・熱の使用による間接排出 | 同左 | |
Scope3 | ― | 製品の原材料調達から製造、販売、消費、廃棄に至るまでのサプライチェーン全体の排出 |
*1:パリ協定目標達成に向け、企業に対して科学的根拠に基づいたGHG排出量削減目標を設定することを推進している国際的なイニシアティブ。世界自然保護基金(WWF)、非政府組織のCDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによる共同運営。
*2:2015年12月に採択されたパリ協定では、 GHG排出削減(緩和)の長期目標として、気温上昇を2℃より十分下方に抑える(2℃目標)とともに1.5℃に抑える努力を継続すること、そのために今世紀後半に人為的なGHG排出量を実質ゼロ(排出量と吸収量を均衡させること)とすることが盛り込まれた。
*3:カーボンニュートラルロードマップ2030はこちらからご覧ください。
https://www.toyota-tsusho.com/sustainability/environment/pdf/Roadmap2030_jp.pdf
豊田通商グループの気候変動対策の取り組みはこちらをご覧ください。
https://www.toyota-tsusho.com/sustainability/environment/climate-change.html
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