IR情報

取締役会議長メッセージ

取締役会議長
メッセージ
豊田通商の企業価値を向上
させていくという
共通の目的で取締役や監査役と率直かつ
真摯な議論を重ね、
ガバナンスを進化させていき
ます
取締役会議長
村上 晃彦

取締役会の機能発揮に向けて

当社のコーポレートガバナンスの特徴は、執行の最終責任を負うのが社長・CEOで、取締役会長と副会長は執行に関与しない取締役として、社外取締役と密に連携しながら、執行側への監督と助言、支援に専念している点にあります。当社の取締役・監査役は、その経歴やお持ちの知識・経験において、とても多様性に富んだ構成になっています。取締役会議長としては、多様な社外取締役にそれぞれの知識や経験を活かした積極的な提言や、時には経営側への叱咤激励をしていただき、多様な視点から議論できる議事進行を心掛けています。また取締役会の外枠でも、取締役と執行側の間での対話の機会を頻繁に持つようにしていることも当社の特徴だと思います。

取締役会の実効性向上に向けた取り組み

2025年3月期の取締役会実効性評価では、アンケートへの回答だけでなく、社外取締役・監査役の方々との個別インタビュープロセスを取り入れたことで、多様な観点からのご指摘に加え、より丁寧かつ率直なご意見をいただきました。把握できた課題への対応を進めることで、今後の取締役会の実効性をさらに向上させていきます。また、実効性評価でいただいたご指摘だけに限らず、期を通して社外役員の方々からいただいたご意見に対しても、たゆまぬ改善を重ねていくことで、取締役会としての機能をより発揮していきたいと考えています。

役員人事委員会の活動と社長の選任プロセスについて

社外取締役が過半数を占める役員人事委員会での過去2年間の最重要案件は、当然ながら新社長の選任についてでした。これからの豊田通商の社長・CEOに求められる要件として何が重要か、それがまず整理され、複数の候補者リストについて、各候補者への外部第三者評価機関の評価結果も参考にしながら議論を深めてきました。将来のことはもちろん、時には目先のことですら予測が難しい、不確実な事業環境にあります。未来の予測がますます困難になる中、新しい時代を切り拓いていく変革力・決断力と、自身の強みと弱みを踏まえた「多様なチームによる経営」ができるリーダーシップの発揮、これらを新社長に大いに期待しています。

ステークホルダーの皆さまへ

これからも私は取締役会議長として、株主さま・お取引先さま・地域の皆さま・従業員等さまざまなステークホルダーの多様な視点を理解しつつ、豊田通商の企業価値を向上させていくという共通の目的で取締役や監査役と率直かつ真摯な議論を重ね、ガバナンスを進化させていきます。また、今井社長・CEOをリーダーとする新執行チームを取締役会として監督、指導、支援することで、執行チームと共に、豊田通商をより良い会社にするべく全力で取り組んでいきます。皆さまのご理解とご支援を何卒よろしくお願いいたします。