アルミサッシスクラップの選別加工事業会社「豊通ソーテック」を設立
~サッシtoサッシの水平リサイクル拡大を通じてサーキュラーエコノミーの実現へ貢献~

  • 金属

2023年11月14日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)のグループ会社である豊通マテリアル株式会社(以下、豊通マテリアル)と株式会社三光埼玉(以下:三光埼玉)は、アルミサッシの水平リサイクル拡大を目的に、アルミサッシスクラップの選別加工事業会社「豊通ソーテック株式会社」(以下:豊通ソーテック)を、2023年10月に設立しました。資本金は4.9億円、出資比率は豊通マテリアルが80%、三光埼玉が20%です。

1.背景

近年、経済成長と資源の再資源化による持続可能な社会の実現を両立させる「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」が求められ、ペットボトルにおけるボトルtoボトルをはじめ、さまざまな分野で水平リサイクルの動きが広まっています。

このような中、窓枠などのアルミサッシ建材も、リサイクルアルミ原料を活用する動きが加速し、需要が高まっています。

2.事業概要

豊通ソーテックは、市中から集荷したアルミサッシスクラップを原料として、破砕・選別工程によってビスなどの鉄やその他の金属、非金属(木屑やプラスチックなど)の異物を除去し、リサイクルアルミ原料に加工します。同原料の供給先であるサッシメーカーは、高品質のリサイクルアルミ原料の使用によりリサイクル率を高めることが可能となります。また、リサイクルアルミ原料を活用することにより、アルミ新地金の精錬に必要な電気使用量も削減できるため、CO2発生の低減にもつながります。

本事業では、豊通マテリアルは、自動車産業で培った循環型静脈事業の知見を活かし、原料集荷と豊通ソーテックへの販売、リサイクルアルミ原料の販売、および事業運営を担います。三光埼玉は、実績のあるアルミサッシのリサイクルで培った高い技術力とノウハウを活かし、技術・生産支援、選別加工設備の保全支援、および作業者育成などを担います。

リサイクルアルミ原料は、建材への活用のみならず、電気自動車(BEV)などの自動車部品への活用も見込まれています。豊通ソーテックは、サッシtoサッシの水平リサイクルにおける需要増に応えるとともに、サッシtoカーなどの他用途でのリサイクル需要の高まりも視野に入れ、高品質なリサイクルアルミ原料の供給を通してサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの実現に貢献します。

豊通ソーテック 概要

会社名
豊通ソーテック株式会社 (社名は、選別を意味するソーティングテクノロジーから由来)
所在地
兵庫県赤穂市
設立
2023年10月31日
代表者
代表取締役社長 田形 拓郎
資本金(出資比率)
4.9億円(豊通マテリアル 80%、三光埼玉 20%)
生産開始
2025年8月(予定)
従業員数
25名(予定)
事業内容
アルミサッシスクラップの破砕選別加工事業
敷地面積
約19,000㎡

豊通マテリアル概要

会社名
豊通マテリアル株式会社(豊田通商グループ)
所在地
愛知県名古屋市中村区名駅4-11-27 シンフォニー豊田ビル14階
設立
1999年5月
代表者
代表取締役社長 浅井 繁
事業概要
鉄鋼・非鉄金属材料の調達・販売、非鉄金属製品・部品の販売、鉄・非鉄金属のリサイクル事業

三光埼玉概要

会社名
株式会社三光埼玉(川島グループ)
所在地
埼玉県北葛飾郡杉戸町本郷758番地
設立
1992年6月
代表者
代表取締役社長 黒川 幹仁
事業概要
非鉄金属原料の仕入れ加工販売・スクラップの委託加工選別

アルミサッシリサイクルシステムのイメージ

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