北海道内の空港初、新千歳空港内の作業車両へバイオディーゼル燃料の供給を開始

  • 機械・エネルギー・プラントプロジェクト

2023年08月01日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、日本航空株式会社(以下:JAL)が実施する新千歳空港内の作業車両へのバイオディーゼル燃料(以下:バイオ燃料)使用実証実験(以下:本実証実験)に際し、濃度100%のバイオ燃料の供給を開始しました。

本実証実験は、2023年8月1日から2023年11月14日までの約3か月半の間、新千歳空港内に配備されている作業車両「トーイングトラクター※1およびフォークリフト」計3台に濃度100%のバイオ燃料を使用、エンジンへの影響などを検証し、安定運用に向けた知見を得ることを目的としています。濃度100%のバイオ燃料を使用することで、現状対比で1リットルあたり2.62kgのCO2排出削減効果※2が見込まれます。

今回供給を開始したバイオ燃料は、豊田通商が株式会社セコマのグループ会社である株式会社白老しらおい油脂ゆしと連携し、セコマグループが北海道内で運営するセイコーマートの店内調理「HOT CHEF(ホットシェフ)」や同グループの食品工場で発生する廃食油を原料として使用したもので、地産地消による代替燃料の製造・供給を通じてサーキュラーエコノミー(循環型経済)にも資する取り組みです。

豊田通商は、この実証実験を通じて地域社会と連携、協同して、北海道が目指す「ゼロカーボン北海道」※3実現のために、持続可能なエネルギー利用によるCO2排出削減に取り組んでいきます。また、産業ライフサイクルを通じてカーボンニュートラルへの取り組みを推進することで、脱炭素社会への移行に貢献していきます。

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実証実験で使用するトーイングトラクター
バイオディーゼル燃料

※1 トーイングトラクターとは、空港制限区域内にて航空貨物やお客さまの手荷物の運送用コンテナを牽引する車両
※2 バイオ燃料の原料の一部である植物油は、植物の成長過程において、光合成を行うことでCO2を吸収しているため、カーボンニュートラルの概念で燃焼時のCO2排出量はプラスマイナスゼロとなることから得られる削減量です。
※3 気候変動問題の解決と世界に誇る北海道の創造に向けて、北海道が有する豊かな自然や地域資源を利用した再生可能エネルギーと広大な森林などの吸収源の最大限の活用により、脱炭素化と経済の活性化や持続可能な地域づくりを同時に進めます。

本件に関連する当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)

<社会課題の解決と会社の成長を両立する最重要課題>
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