「環境配慮型アルミカップ」の水平リサイクルの仕組みを国内で初構築 「モノ・コトづくり」で循環型社会とカーボンニュートラル実現への貢献を目指す
~国内スポーツ初の試みとしてSDGsに取り組む名古屋グランパスで採用決定!~

  • 金属

2021年08月12日

豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、ユニバーサル製缶株式会社(以下、ユニバーサル製缶)と共に、循環型社会とカーボンニュートラル実現への貢献を目的に、環境配慮型アルミカップ(本アルミカップ)における、導入から回収、再利用までを循環する「水平リサイクル」の仕組みを、日本国内で初めて構築しました。

また、このたび、SDGsの取り組みとして株式会社名古屋グランパスエイト(以下、名古屋グランパス)に初採用され、8月15日(日)から開催される夏のイベント「鯱の大祭典」のホームゲーム4試合で、提供します。

1. 背景

世界では限りある資源を循環して利活用する「循環型社会」への移行が求められています。また、海洋プラスチック問題をきっかけとする脱プラスチックの動きなど、環境負荷低減のためのさまざまな取り組みが進んでいます。このような中、今あらためて注目されているのが、飲料用ペットボトルやアルミ缶などにおける、 使用済みの製品を回収して資源化し、また同じ製品として生まれ変わらせる「水平リサイクル」です。

2. アルミカップの水平リサイクルの仕組みづくり

日本では今まで、水平リサイクルを前提とした飲料カップの商品開発が行われてきませんでした。 豊田通商はユニバーサル製缶と共に、従来からあるアルミ缶の循環スキームを活用し、本アルミ カップの水平リサイクルの仕組みを構築しました。スポーツやエンターテインメントのイベント会場の売店や、テーマパーク、飲食店などで使用されているプラスチックカップやペーパーカップを、本アルミカップに置き換えていくことを狙います。

本スキームでは、豊田通商は、お客さまの本アルミカップ導入までのトータルコーディネート、および使用済みカップの回収からユニバーサル製缶のリサイクル工場に持ち込むまでの運営を担います。

環境配慮型アルミカップのメリット

環境配慮型アルミカップ
①リサイクルによる品質低下が少なく、半永久的なリサイクルが可能

②新アルミ原料から生産する場合に比べ、消費電力とCO2排出量を約97%削減可能

③アルミ缶と同じスキームでの回収・再生が可能

④アルミ自体の特性
  ・軽量:金属の中では特に軽い(鉄の約3分の1の重量)
  ・強度:プラスチック、紙に比べて強度が高い
  ・熱伝導:冷却性能に優れている

⑤さまざまなデザインに対応可能

3. 名古屋グランパス「鯱の大祭典2021」で採用決定

このたび、名古屋グランパスが開催する「鯱の大祭典2021」のホームゲーム4試合で、ユニバーサル製缶で再生アルミ原料により生産した、本アルミカップを初提供します。

・イベント名:「鯱の大祭典2021」
        https://nagoya-grampus.jp/campaign/shachi2021/
・開催期間:2021年8月15日(日)~9月1日(水)
        ホームゲームは、8月15日(日)、22日(日)、29日(日)、9月1日(水)
・試合会場:豊田スタジアム(愛知県豊田市千石町7丁目2番地)
・提供場所:場外・場内飲食売店

具体的には、本アルミカップを使用しての飲料の提供、および会場内に設置する専用回収ボックスでの使用済みカップの回収を行います。回収された使用済みカップは再生アルミ原料にリサイクルされ、ユニバーサル製缶のリサイクル工場および製缶工場で、再び本アルミカップに生まれ変わります。

環境配慮型アルミカップの循環スキーム



豊田通商グループは中期経営計画において、廃棄物を再資源化し生産につなげる「循環型静脈事業」を4つの重点分野の1つとして位置づけ、成長戦略を推進しています。

本事業による飲料容器の水平リサイクル実現を通じて、循環型静脈事業のさらなる推進と、サーキュラーエコノミー(循環型経済)およびカーボンニュートラル実現への貢献を目指します。

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