熱中症ゼロへ!IoTで熱中症の予防に貢献
~リアルタイムデータを使って熱中症のリスクを見える化~

  • 化学品・エレクトロニクス

2019年09月03日

株式会社ネクスティ エレクトロニクス(代表取締役社長:青木 厚、本店:東京都港区、以下 ネクスティ エレクトロニクス)は、2020年夏頃の本格販売を目指し、熱中症に対するリスクの把握・管理を目的とした「熱中症見守りシステム」を、新たに開発しました。

本システムは、厚生労働省が熱中症の発生するリスクを把握する指数として推奨している、暑さ指数WBGT値※1を見える化し、熱中症のリスクを低減するシステムです。センサーを設置した場所のWBGT値を遠距離からリアルタイムで、スマホやタブレットなどにより簡単に確認できます。またWBGT値が一定のレベルを超えた場合に、警告メールを自動配信することも可能です。

システムの特徴

近年、地球温暖化や異常気象により、全国で熱中症の被害が拡大しており、子供を守る学校や施設、建設土木業界などで、熱中症リスクの把握とその対策が求められています。そこで当社は、IoTを使った「熱中症見守りシステム」を開発しました。

センサー端末を測定対象現場に設置し、測定情報をクラウドサーバへリアルタイムに送信・記録します。記録されたデータはPCやモバイル端末に送信され、遠距離から設置現場の状況を把握し、熱中症対策の実施を設置現場側に促すことができます。また設置現場側では、警報通知メールの自動配信に加え、センサー端末のLEDライトが点灯するため、タイムリーに熱中症のリスクを把握することができます。

本システムは、障害物の影響を受けにくく、安定的に通信が可能な通信帯域を使用しています。またメッシュ型通信※2を採用しているため、センサー端末の設置位置次第で非常に広い範囲をカバーすることが可能です。更に、センサー・ホスト端末は、単三電池4本で1シーズン稼働可能な省電力設計です。

建設現場、教育施設、介護施設など、屋内外を問わず様々なシーンでご活用いただけます。



※1 WBGT値:   ①相対湿度、②日射・輻射熱、③周囲環境温度の3つの指標から算出される指数で、WBGT値が高い時に熱中症が起こりやすくなります。
※2 メッシュ型通信:子機(センサー端末)が中継器の役割をすることで、直接又は子機を中継して親機(ホスト端末)へデータ転送する方式

製品詳細

・ センサー端末からホスト端末を経由して、設置現場のWBGTをリアルタイㇺ※3にクラウドサーバーへ送信
・ クラウドシステムのため、いつでもどこからでもPCやモバイル端末で設置現場の状況把握、ログ管理やグラフ化が可能
・ 設置現場管理者や作業員に対し、メールで警告通知が可能
・ ホスト端末とセンサー端末間の通信は920MHz帯を採用し、障害物の影響を受けにくく、WiFi/Bluetoothに比べ安定した長距離通信が可能
・ メッシュ型通信を採用することで、広域通信が可能
・ 設定したWBGTの警告水準に達すると、センサー端末のLEDが赤点灯し、設置現場で警告を視認することが可能
・ 蓄積されたログ情報と翌日の天気予報をもとに、翌日のWBGT予測を検討中

※3 通信環境によりタイムラグが発生することがあります

株式会社ネクスティ エレクトロニクスについて

豊田通商グループのエレクトロニクス事業の中核企業として、カーエレクトロニクスの分野においてトップクラスであり、同分野で培った自動運転技術、つながる技術や最先端技術等を農業機器、周辺産業にも積極的に転用しています。技術・商材を核として、自動車・IoT・産業機器等、幅広い分野でお客様や世の中のニーズに応え、社会の課題を解決するソリューションを提供しています。

<概要>

商号
株式会社ネクスティ エレクトロニクス
所在地
東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル
代表者
代表取締役社長 青木 厚
事業内容
半導体・エレクトロニクス製品販売
組み込みソフト開発
自社製品開発等
資本金
52億84百万円(豊田通商株式会社100%)

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。