アフリカ最大、654MWの風力発電所をエジプトで商業運転開始

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2025年07月02日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、グループ会社の株式会社ユーラスエナジーホールディングスと共にエジプト・アラブ共和国(以下:エジプト)にて2023年3月から建設を進めていた「スエズ湾風力発電所Ⅱ」(Gulf of Suez Wind FarmⅡ)が、2025年6月30日から商業運転を開始しましたので、お知らせいたします。

スエズ湾風力発電所Ⅱは、スエズ湾沿いのガルフ・エル・ゼイト地区(Gulf of El Zayt)に位置し、設備容量654MWを誇るアフリカ最大の風力発電所です。陸上風力発電としては世界最大級となる1基あたり7.5MWの風力発電機20基を含む、計104基で構成されています。

発電される電力は、エジプトの一般家庭約110万世帯の年間消費電力量(約145万トンのCO2削減効果)に相当し、エジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)へ25年間にわたり売電されます。

発電所所在地
完成したスエズ湾風力発電所Ⅱ

豊田通商グループでは、同地区において既に「スエズ湾風力発電所Ⅰ」(Gulf of Suez Wind FarmⅠ、設備容量262.5MW、2019年10月商業運転開始)を運営しており、スエズ湾風力発電所Ⅱは、アフリカで運営する2例目の風力発電所となります。

エジプト政府は、2030年までに再生可能エネルギー発電比率を全電源の42%とする目標を掲げており、今後は、両発電所合わせて916.5MWの風力発電所の運営を通じて、同国の再生可能エネルギー電源の拡大および経済発展に寄与してまいります。

また、豊田通商グループは今夏、横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、"for the future children of Africa(アフリカの未来の子供たちのために)"をキーメッセージに掲げ、アフリカの社会課題の解決および経済成長に貢献してまいります。

事業概要

発電所名
スエズ湾風力発電所Ⅰ
(Gulf of Suez Wind FarmⅠ)
スエズ湾風力発電所Ⅱ
(Gulf of Suez Wind FarmⅡ)
事業会社名
ラス・ガレブ・ウインド・エナジー社
(Ras Ghareb Wind Energy SAE)
レッド・シー・ウインド・エナジー社
(Red Sea Wind Energy SAE)
所在地
エジプト・アラブ共和国 ガルフ・エル・ゼイト地区
事業内容
風力発電および売電事業
出資比率
豊田通商グループ 40%
(豊田通商30%、ユーラスエナジー10%)
エンジー社(フランス) 40%
オラスコム・コンストラクション社(エジプト) 20%
豊田通商グループ 40%
(豊田通商20%、ユーラスエナジー20%)
エンジー社 35%
オラスコム・コンストラクション社 25%
設備容量
262.5MW(2.1MWx125基)
654MW(6MWx84基、7.5MWx20基)
売電先 エジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)
総事業費 約4億米ドル 約7億9,000万米ドル
融資銀行団 株式会社国際協力銀行
株式会社日本貿易保険
株式会社三井住友銀行
ソシエテ・ジェネラル銀行(フランス)
株式会社国際協力銀行
株式会社日本貿易保険
株式会社三井住友銀行
農林中央金庫
ソシエテ・ジェネラル銀行
欧州復興開発銀行
商業運転
開始時期
2019年10月 2025年6月

本件に関連する当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)

<社会課題の解決と会社の成長を両立する最重要課題>
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当社のこれまでの取り組み

・2019年12月6日発表:エジプト初の風力発電IPP事業で竣工式開催
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/191206_004521.html

・2023年3月6日発表:エジプトで2件目の風力発電IPP事業に参画
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/230306_006194.html

・2024年11月19日発表:エジプトで建設中の風力発電所の150MW増設について
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/241119_006485.html

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