インドネシア・パティンバン国際港コンテナターミナル運営事業に参画
- グリーンインフラ
2025年02月03日
豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、インドネシア共和国(以下:インドネシア)西ジャワ州スバン県に位置するパティンバン国際港において、現在建設が進められているコンテナターミナルの運営を行う「PT. Patimban Global Gateway Terminal」(以下:PGT 社)へ資本参加しました。
これにより、豊田通商は同港の自動車ターミナルに続き、コンテナターミナルの運営にも携わります。
1. 背景
ジャカルタ首都圏では慢性的な交通渋滞が発生しており、北部にあるタンジュンプリオク国際港では、日系企業の工場が集積する東部工業団地とのアクセスに影響を及ぼすなど、物流停滞が長年の課題となっており、インドネシア政府は、国家戦略事業として日本の円借款を活用し、自動車ターミナルとコンテナターミナルの2つで構成されるパティンバン国際港の建設を2018 年から進めてきました。
同港において豊田通商は、自動車ターミナルの運営会社であるPT. Patimban International Car Terminal 社を2021 年に設立し、その運営に携わってまいりました。
2. 事業概要
豊田通商は、世界最大のコンテナ海運会社Mediterranean Shipping Company グループのAfrica Global Logistics 社、インドネシアの大手海運会社Samudera グループのSamudera Pelabuhan Indonesia 社とともに、PGT 社を通じて、コンテナターミナル運営事業を行います※1。
PGT 社は、2026 年中にコンテナターミナルの運営を開始し、コンテナ取扱能力を段階的に高め、最終的に約375 万TEU※2/年まで拡張していく計画です。
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パティンバン国際港 完成予想図 | パティンバン国際港 所在地 |
豊田通商は、パティンバン国際港の自動車ターミナルに続き、コンテナターミナルの運営に参画することで、経済成長著しいインドネシアのさらなる物流の強化に寄与するとともに、経済発展に貢献していきます。
PT. Patimban Global Gateway Terminal 概要
会社名
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PT. Patimban Global Gateway Terminal(ピーティーパティンバングローバルゲートウェイターミナル) |
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所在地
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西ジャワ州スバン県 |
設立
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2024年9月 |
株主
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Africa Global Logistics 45%(フランス) 豊田通商株式会社 34% PT. Samudera Pelabuhan Indonesia 21%(インドネシア) |
事業概要
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パティンバン国際港コンテナターミナルの運営 |
※1 パティンバン国際港コンテナターミナルの事業スキーム

PPI 社:PT. Pelabuhan Patimban Internasional
コンセッション契約:公共機関が民間事業者に事業権を与えるために締結される契約
サブコンセッション契約:コンセッション契約に基づき許与された事業権を再委託する契約
※2 TEU(Twenty-foot Equivalent Unit):20 フィートのコンテナに換算した貨物量を表す単位。
横浜港の年間コンテナ取扱個数は302 万TEU(2023 年)。
(参考) PT. Patimban International Car Terminal 概要
会社名
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PT. Patimban International Car Terminal (ピーティーパティンバンインターナショナルカーターミナル) |
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所在地
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西ジャワ州スバン県 |
設立
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2021 年11 月 |
株主
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豊田通商グループ 34% トヨフジ海運株式会社 26% 日本郵船株式会社 25% 株式会社上組 15% |
事業概要
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パティンバン国際港自動車ターミナルの運営 |
当社のこれまでの取り組み
(https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/211223_005824.html)
・2023 年8 月21 日発表:インドネシア・パティンバン国際港 自動車ターミナル運営会社の株式譲渡について
(https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/230821_006292.html)
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