ASEAN初、インドネシアで統一基準に対応する自動車認証試験場の 設計・建設・保守事業に参画

  • 機械・エネルギー・プラントプロジェクト

2022年12月07日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、インドネシア共和国(以下:インドネシア)西ジャワ州西部のブカシ県において、同国運輸省が官民連携方式で進める自動車認証試験場の設計・建設・保守事業に、株式会社 海外交通・都市開発事業支援機構(以下:JOIN)、現地パートナー企業とともに参画します。この自動車認証試験場は、2020年に制定された自動車分野におけるASEAN(東南アジア諸国連合)域内相互承認協定(以下:ASEAN MRA)に基づき統一される国連基準(以下:UNR)に対応するASEAN初の試験場となります。

1. 背景

インドネシアは、トヨタ自動車など日系自動車メーカーが多数進出し、自動車産業においてアジアの重要な生産・販売拠点となっています。また、2021年12月から、豊田通商が参画するパティンバン新国際港自動車ターミナルの運営が開始され、さらなる輸出競争力向上も期待されています。現在、インドネシア製の自動車をASEAN域内に輸出する場合、輸出国でも再度型式認証を取得し、販売する必要がありますが、ASEAN MRAに基づくUNR対応の試験場が整備されれば、インドネシアで認証試験を受けた自動車のASEAN域内での流動性・柔軟性が高まることが期待されています。

2. 事業概要

豊田通商は、JOIN、現地パートナーと新たに事業会社「PT Indonesia International Automotive Proving Ground」を設立し、インドネシア運輸省からの委託を受けて、西ジャワ州ブカシ県で自動車認証試験場の設計・建設・保守事業を行います。同事業には、ASEAN MRAに基づき、UNR 16項目の認証試験が行える施設の設計および建設、また、2025年2月の完工予定後15年間の保守が含まれています。また、試験場では今後需要増加が見込まれる電動車の認証試験も対象としており、インドネシアにおける自動車政策にも影響を与えるものです。

豊田通商は、本事業を通じて、インドネシアの自動車産業の活性化と国際競争力の向上を図り、アジア経済のさらなる発展に寄与していきます。

PT Indonesia International Automotive Proving Ground概要

会社名
PT Indonesia International Automotive Proving Ground
所在地
西ジャワ州ブカシ県
設立
2022年10月
株主
豊田通商20%、JOIN18%、その他現地パートナー62%
代表者
Mr. Hiramsyah Sambudhy Thaib (ヒラムシャ サムブディ タイ)
事業概要
西ジャワ州ブカシ県における自動車認証試験場の設計・建設・保守事業


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ブカシ自動車認証試験場の完成予想イメージ

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