国内初、水酸化リチウムの製造工場が福島県楢葉町に竣工
~増加するリチウムイオンバッテリー需要に対応~
- (旧)金属
2022年11月16日
豊田通商株式会社(以下:豊田通商)のグループ会社である、豊通リチウム株式会社(以下:豊通リチウム)は、福島県の楢葉町に国内初となる水酸化リチウムの製造工場の建設を進めてきましたが、本日、竣工しましたのでお知らせします。
水酸化リチウムは、車載向けリチウムイオンバッテリーの正極材の原料であり、電動車普及の加速やバッテリー性能の向上に伴い、これまで以上に需要が見込まれるとともに、安定供給が求められています。
豊田通商は、2014年にAllkem Limited(オールケム社(旧Orocobre Limited(オロコブレ社))と共に、アルゼンチンのオラロス塩湖のリチウム生産拠点Sales de Jujuy(以下:サレス・デ・フフイ)で、炭酸リチウムの生産を開始しました。その後、炭酸リチウムの供給にとどまらず、高品質な水酸化リチウムを国内外のメーカーに安定的に供給するため、2018年に豊通リチウムを設立し、国内初となる水酸化リチウムの製造工場建設をこれまで進めてきました。
同工場では、サレス・デ・フフイで生産された炭酸リチウムを、水酸化リチウムに加工します。生産能力は10,000トン/年で、豊田通商のグループ会社である豊通マテリアル株式会社を通じ、車載向けなどの電池用途に限らず工業用途も含め、国内外のメーカーに販売します。
まずは試運転を行いながら、製品の品質が適合しているかなどの確認を行った後、本格稼働へと移行します。当面は工場の安定生産・安全操業に注力しますが、急拡大するリチウムイオンバッテリー市場の期待に応えるため、将来的には生産能力の拡大や、海外への展開も視野に入れています。
豊田通商グループは、自動車の電動化シフトに伴い増加するリチウムイオンバッテリーに必要な水酸化リチウムを供給していくことで、カーボンニュートラル、CO2排出量削減の取り組みを加速させていきます。また、本事業は、東日本大震災の復興支援である経済産業省の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金の対象事業として、経済産業省および福島県の協力をいただきながら、地域経済の活性化や被災地域の産業復興にも貢献してまいります。
豊通リチウム概要
会社名
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豊通リチウム株式会社 |
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所在地
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福島県双葉郡楢葉町山田岡仲丸1−40 |
会社設立
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2018年10月 |
出資比率
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Allkem Limited 75%、豊田通商25% |
事業概要
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水酸化リチウムの製造・販売 |
本件は貿易記者会、中部経済産業記者会、福島県政記者クラブ、いわき市記者クラブに同時に資料配布しております。
リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。