WFPが西アフリカに設立する世界初の輸送トレーニングセンターの活動に参画

  • アフリカ

2022年08月08日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、西アフリカ地域の物流課題の解決および輸送レベルの向上を目的に、国際連合世界食糧計画(World Food Programme、以下:WFP)が設立する輸送トレーニングセンターの活動に民間パートナー企業として参画します。このセンターの設立は、現地の物流業界に専門知識を提供し、食料や医薬品といった救命支援物資を、より効率的に届けることを目指しています。

ガーナ政府とWFPは、輸送セクターのリーディングカンパニーであるキヤリア、ルノー・トラック、豊田通商といった大手民間企業と連携し、年間最大400名に無償でオンラインおよび実地トレーニングを提供する、世界初の輸送トレーニングセンターを設立します。トレーニング内容は、陸上輸送、車両管理、温度変化の影響を受けやすい物資の輸送に関するノウハウや事例の共有で、研修生は西アフリカ地域の人道支援組織、政府関係者、民間セクターのスタッフが含まれます。

現地のサプライチェーンにおけるキャパシティ強化と専門知識の向上は、西アフリカ全域の脆弱なコミュニティに対するWFPの緊急・復興支援活動のサポートにも繋がります。このセンターは、日本政府の資金援助により、国連人道支援物資備蓄庫事業の一環としてガーナ政府から寄贈された土地に今年の後半に建設が開始される予定です。このセンターを通じて、パートナー企業や関係者は、トレーニング機会や技術的ノウハウの不足など、西アフリカの物流業界の様々な課題に取り組みます。

豊田通商は、ガーナのトヨタ正規代理店であるToyota Ghana Company Limitedと連携し、車両のメンテナンスに関するトレーニングを実施し、現地トレーニング向けの機材や工具部品およびオンライントレーニング用のE-ラーニング教材などを提供する予定です。トレーニングセンターの設置に先立ち、2022年7月11日に、WFPと豊田通商によるMOU調印式が行われました。

豊田通商グループは、「WITH AFRICA FOR AFRICA」という理念の下、アフリカの人や社会と共に成長することを目指し、アフリカの子どもたちの未来のために、人財開発や価値創造事業を通じて、豊田通商らしくアフリカの自立的発展に貢献していきます。

MOU締結の様子
WFP事務局長 デイビッド・ビーズリー氏(左)、豊田通商 副社長 今井 斗志光(右)

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。