シンガポール初、日本郵船の外航船舶向けにバイオディーゼル燃料の販売・供給トライアル実施
~船舶燃料の温室効果ガス削減で脱炭素社会への移行に貢献~

Toyota Tsusho Petroleum Private Limited(以下、豊田通商ペトロリアム)は、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)に、舶用バイオディーゼル燃料※1(以下、バイオ燃料)を販売し、シンガポール港で同社が運航するばら積み船「Frontier Jacaranda」(用船者:アングロ・アメリカン社)向けに、Ship to Ship方式※2での供給トライアルを、2021年6月11日に実施しました。シンガポールで、日本企業の外航船舶向けにバイオ燃料の供給を行うのは船舶燃料業界初の試みです。

今回、日本郵船の「Frontier Jacaranda」向けに供給したバイオ燃料は、シンガポール産廃食油由来のもので、地産地消に近い形のサプライチェーン構築を図りつつ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)にも貢献する取り組みです。世界最大の舶用燃料市場であるシンガポール港において、温室効果ガス(Greenhouse Gas、以下、GHG)削減が期待されるバイオ燃料の調達および常時利用が確立されれば、脱炭素社会にむけた海運業界の課題解決の一助になります。

海運業界は、世界のGHG排出の約2%※3を占める中、今後も、世界経済の成長を背景とした海上輸送の増加が予想され、GHG削減が課題となっています。2018年には、国際海事機関(IMO)がGHG削減戦略を採択し、2050年までにGHG排出量を2008年比50%に減少させる目標を定めました。また、日本政府は、2030年までに2013年比46%削減、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを表明し、グリーン成長戦略の中で、船舶燃料を石油由来の重油や軽油から代替燃料に転換することを推進するなど、海運業界における脱炭素化に向けた動きが加速しています。

豊田通商グループは、2020年10月、日本で初めてShip to Ship方式による船舶向けLNG燃料(液化天然ガス)の供給事業を開始したほか、2021年4月より、シンガポールで初めて船舶燃料供給船(バンカーバージ)によるバイオ燃料の運航実証を実施するなど、船舶の代替燃料転換に向けた取り組みに注力しています。

今後も、産業ライフサイクルを通じてCO2削減に貢献する事業を加速し、カーボンニュートラルへの取り組みを推進することで、脱炭素社会への移行に貢献していきます。

豊田通商ペトロリアム プライベートリミテッド 概要

会社名
豊田通商ペトロリアム プライベートリミテッド
(Toyota Tsusho Petroleum Private Limited)
所在地
シンガポール
設立
1989年2月
株主
豊田通商株式会社 100%
代表者
代表取締役社長 木戸 恒太
事業概要
船舶燃料油(バンカーオイル)、石油製品の販売
HP http://www.toyota-tsusho-petroleum.com/jp/



バイオ燃料の供給を受けた「Frontier Jacaranda」(日本郵船)と
供給を行った「Marlin Tiga」(豊田通商ペトロリアム)

※1 バイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel、BDF)
植物油脂のメチルエステル化によって精製される軽油代替燃料で、石油由来の重油や軽油の代替燃料として期待される。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)では、原料である植物が育つ過程でCO2を吸収することから、ライフサイクルでカーボンニュートラル扱いとされる。

※2 Ship to Ship方式
岸壁・桟橋に係留中の船舶、もしくは錨泊中の船舶に燃料供給船が接舷(横付け)して燃料を供給する方法

※3 2014年 国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)調べ


参考リンク

<本件に関する日本郵船株式会社の発表>
https://www.nyk.com/news/2021/20210629_01.html

<当社のこれまでの取り組み>
・2021年4月22日発表:シンガポール初、舶用バイオディーゼル燃料の常時利用を見据えた供給・運航実証を実施
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/210422_004812.html

・2020年9月18日発表:国内初のLNGバンカリング船を「かぐや」と命名
https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/200918_004678.html

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