アフリカ・カーボベルデで海水淡水化プラント建設工事を受注

  • アフリカ

2025年11月06日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、カーボベルデ共和国(以下:カーボベルデ)農業・環境省傘下のカーボベルデ上下水道公社から、同国サンティアゴ島における海水淡水化プラントおよび送水網の建設工事(以下:本事業)を受注し、10月27日に建設請負契約を締結しました。

本事業は、2022年にセネガルで受注した海水淡水化プラント建設に続き、豊田通商としてアフリカで2件目の海水淡水化プロジェクトとなります。

1. 背景

カーボベルデは、アフリカ西部に位置する島国で、年間降水量が少なく、地下水資源も限られていることから、慢性的な水不足が課題となっています。近年、同国の観光産業の拡大と生活水準の向上に伴い水需要が増加しており、供給が追いつかない状態が続いています。

特に、人口の約半数が集中するサンティアゴ島では、送水網が十分に整備されておらず、新たな水源確保と送水ネットワークの整備が急務となっています。

2. 本事業の概要

本事業では、サンティアゴ島北部のカルヘタに5,000m3/日、南部のパルマレージョに10,000m3/日の海水淡水化プラントを建設します。また既存の配水網と接続する広域の送水網および貯水タンクを新設し、2028年の完工を予定しています。これらの設備の建設により、島内の水供給インフラを強化し、効率的かつ安定した給水体制の構築を目指すと共に地下水資源の代替・保全を実現し、気候変動への適応にも貢献します。

豊田通商は、“WITH AFRICA FOR AFRICA”の理念のもと、今後も、アフリカでの水供給インフラ整備をはじめとする事業活動を通じて、アフリカの未来の子どもたちのために持続可能な社会基盤の構築と地域の発展に貢献してまいります。

カーボベルデとの調印式の様子

本事業概要

事業概要
海水淡水化プラント(合計15,000m³/日)、送水網などの建設
所在地
カーボベルデ サンティアゴ島
契約先
カーボベルデ上下水道公社
円借款対象額
152.92億円
資金調達
国際協力機構による円借款

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

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