豊田通商株式会社のグループ会社であるToyota Tsusho Africa（豊田通商アフリカ、以下：TTAF）はOgihara Thailand Company（オギハラタイランド、以下：OTC）とToyota South Africa Motors（南アフリカトヨタ、以下：TSAM）向けに自動車用プレス部品を製造する、Ogihara South Africa（オギハラ南アフリカ、以下：OSA）を、このたび南アフリカ共和国（以下：南アフリカ）に設立しました。　
合弁会社の出資比率はTTAF49%、OTC51%です。

アフリカ最大の自動車生産国である南アフリカは、失業率の高さが社会的な問題となっています。そのため南アフリカでは、2035年までに自動車生産部品の現地調達比率を現在の39%から60％まで高めることや、自動車産業関連の雇用者を現在の2倍に当たる24万人にすることなどが、同国の自動車産業政策（SAAM）に定められています。

こうした政府の方針を受け、トヨタ自動車株式会社の南アフリカにおける自動車生産拠点であるTSAMにおいても、部品の現地調達比率の向上を目指しています。そこで、同国において長きにわたりTSAMの生産を支えるビジネスを行っているTTAFと世界各国でプレス部品製造を行うOTCは、このたび合弁会社を設立しTSAM向けプレス部品を同国内で製造することといたしました。

現在、南アフリカのダーバン市で工場の建設を進めており、2026年1月からプレス部品の製造開始を予定しています。その後は、現地でのプレス部品の生産比率を段階的に高めていき、最終的にはOSAでの完全現地生産を目指していきます。

OTCから輸入しているプレス部品を現地生産することで、TSAMの現地調達比率を引き上げることに寄与するとともに、現地生産する部品の種類を広げ、さらなる比率の向上にも取り組んでいきます。また、OSAでは2026年までに約250人の現地雇用を予定しています。

豊田通商グループは、南アフリカにおける自動車用プレス部品生産を通じて、同国が掲げる現地調達率の向上と雇用の創出に貢献し、同国の経済発展に寄与していきます。