AIを活用して製造業のDXを支援する 株式会社LIGHTzの第三者割当増資を引き受け

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2023年07月24日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、20236月に、製造プロセスにおけるDX推進による製造業界の課題解決への貢献を目的に、株式会社LIGHTz(以下:ライツ)の第三者割当増資を引き受けました。

1.背景

外部環境が不透明で、社会や顧客のニーズが急速に移り変わる現代のモノづくりにおいては、高い品質とコスト競争力を兼ね備えた製品をタイムリーに市場投入することが不可欠です。

日本の製造業は、従来、エンジニアリングチェーン*1の現場における熟達者のノウハウ・知見を設計にフィードバックする高度な「すり合わせ」により、高い信頼性を有するモノづくりを実現していました。

しかしながら現在では「人手不足」「技術伝承」などの課題に直面しており、その克服のためには、フロントローディング*2を実現する取り組みが求められています。

2.出資の目的

ライツは、熟達者が持つ「専属知、専門知」を汎用的に整理し活用につなげる「汎知化®」による技術伝承や、AIによって熟達者の思考を可視化するテクノロジー「BrainModel®(ブレインモデル)」などを提供しています。豊田通商は、モノづくり強靭化が急務である今、ライツが有するDX技術は日本の製造業が抱える課題解決に有効であると考え、出資を決定しました。

豊田通商は本出資により、ライツが開発を進めている3D図面の活用でフロントローディング*2を可能にするプラットフォーム「blooplinter®(ブループリンター)」の開発協力、および豊田通商グループの製造業でのネットワークを生かした協業を推進します。「ブループリンター」は、エンジニアリングチェーン上の各工程における人・部門に蓄積されたナレッジ・ノウハウを、3D図面上の特徴形状にひも付け、データベース化し、デジタル空間上でのフロントローディングを支援します。

今後、豊田通商はライツと共に、製造業のお客さまのエンジニアリングチェーンの変革の加速とさらなる付加価値の創出に取り組み、日本のモノづくりの伝統の継承と未来に貢献していきます。

ブループリンター(イメージ図)

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ライツ 概要

会社名
株式会社LIGHTz https://lightz-inc.com/
所在地
茨城県つくば市千現2-1-6(つくば研究支援センター内)
設立
2016年10月5日
代表者名
代表取締役社長 乙部 信吾
事業概要
スペシャリスト思考のAI化と実務適用支援、次世代情報メディア開発、ロボットの社会適用モデル開発

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。