サウジアラビアで豊田通商初の再生可能エネルギー事業に参画

  • 機械・エネルギー・プラントプロジェクト

2023年06月28日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、サウジアラビア王国(以下:サウジアラビア)において設備容量119MWの太陽光発電所を建設・所有・運営し、電力を販売する独立系発電業事業(IPP)に出資参画します。なお、本件は同国における豊田通商グループでの初の再生可能エネルギー事業となります。

1.背景

豊田通商グループはサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)への取り組みとして、2050年までにカーボンニュートラルを実現する目標を掲げ、世界各地でさまざまな再生可能エネルギーの普及拡大に取り組んでいます。サウジアラビアの電力需要は安定的に伸び続けることが予想され、国家計画により積極的な再生可能エネルギーの導入が推進されており、その中でも太陽光発電は主要な電力源となることが期待されています。

2.事業の概要

本事業は、豊田通商ほか、トタルエナジーズ社(TotalEnergies:フランス)、アルタカ社(Altaaqa Renewable Energy:サウジアラビア)の3社の出資を受けた事業会社「ヌール・アルワディ・リニューアブル・エナジー・カンパニー社(Noor Alwadi Renewable Energy Company)」が、事業を推進します。年間を通じて太陽光に恵まれたワディ・アド・ダワシール(Wadi Ad Dawasir)を発電所建設予定地として、2023年6月に着工後、2025年3月の商業運転開始を予定しています。なお、本事業は環境省の令和4年度「二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されています。

豊田通商は、国内外における再生可能エネルギーの拡大を通じて脱炭素社会移行に貢献していきます。

※二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業:優れた脱炭素技術などを活用し、途上国などにおける温室効果ガスを削減するとともに、JCMを通じて我が国およびパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的としています。なお、本事業はサウジアラビア政府と日本政府の協力の下で実施されています。

発電所建設予定地
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事業概要

事業会社名
ヌール・アルワディ・リニューアブル・エナジー・カンパニー社
(Noor Alwadi Renewable Energy Company)
所在地
サウジアラビア王国
事業内容
太陽光発電および売電事業
出資比率
豊田通商  40%
トタルエナジーズ社 40%
アルタカ社 20%
設備容量
119MW
売電先
サウジアラビア電力調達公社(Saudi Power Procurement Company)
総事業費 約100百万米ドル(約140億円)
融資銀行団 リヤドバンク(サウジアラビア)
アラブ石油投資会社(サウジアラビア)
商業運転開始 2025年3月予定

本件に関連する当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)

<社会課題の解決と会社の成長を両立する最重要課題>
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