ケニア メネンガイ地区で地熱発電所建設工事を受注
~再生可能エネルギーの拡大を通じて、アフリカのグリーンな経済成長に貢献~
- (旧)アフリカ
2023年02月14日
豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、グループ会社であるCFAO Kenya Limited(以下:CFAOケニア)と共に、2023年2月8日に、アフリカで電力事業を手がける英国のGlobeleq社(グロベレック)の子会社であるQPEA GT Menengai Ltd(キューピーイーエージーティーメネンガイリミテッド)より、ケニア共和国ナクル郡メネンガイ地区における35MW規模の地熱発電所の建設工事(以下:本プロジェクト)を受注しました。完工は2025年を予定しています。
1.背景
ケニアは国内の総発電量の約9割を再生可能エネルギー(以下:再エネ)で賄うアフリカ有数の再エネ先進国です。同国は大地溝帯に位置しており地熱資源が豊富で、国内の総発電量の4割以上が地熱発電から供給されており、同国政府は今後も昼夜を問わず安定的に発電できるベースロード電源として地熱発電のさらなる拡大を推進しています。本プロジェクトは、同国オルカリア地域に続く新たな地熱有望鉱区であるメネンガイ地区において地熱発電所を建設するもので、安価で安定的な地熱発電の拡大によるケニアの人々の生活の向上、および経済の持続的な発展に寄与することが期待されています。
2.本プロジェクト
豊田通商は、2015年にケニア最大の発電量を誇るオルカリアIおよびIV地熱発電所(計280MW)を完工、2020年にエチオピアのアルトランガノ坑口地熱発電所の建設工事を受注するなど、アフリカにおける地熱発電の拡大に携わってきました。
Globeleq社は、英国政府系開発金融機関であるBritish International Investmentが70%出資する電力事業開発・運営企業です。アフリカ各国において計約1,500MWの発電所を保有、運営しており、現在は地熱・太陽光・風力などの再エネの開発を拡大しています。
本プロジェクトでは、豊田通商とCFAOケニアが契約主体となり、富士電機株式会社が地熱蒸気タービンや発電機などの主要機器の製造・供給を担います。また、アフリカ開発銀行ほか、国際開発銀行団の協調融資によるプロジェクトファイナンスにて本プロジェクト資金が供与される予定です。
豊田通商グループは、2030年までに2019年比で温室効果ガス(GHG)排出量50%削減、2050年までにカーボンニュートラルを実現する目標を掲げると共に、対外的にも風力発電をはじめ、太陽光発電や地熱発電など、世界各地でさまざまな再エネの普及拡大に取り組んでいます。未来の子供たちへより良い地球環境を届けるために、新たな再エネの創出、活用を通じて、アフリカのグリーンな経済成長に寄与しながら、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
Globeleq概要
会社名
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Globeleq(グロベレック) |
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所在地
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英国 ロンドン |
展開国
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アフリカ全域(ケニア、南アフリカ、タンザニア、エジプト、モザンビーク、コートジボワール、カメルーンなどで発電所を保有、運営) |
代表者
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CEO Mike Scholey(マイク スコーリー) |
設立
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2002年 |
事業内容
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アフリカ地域における電力事業開発・運営 |
本件に関連する当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)
<社会課題の解決と会社の成長を両立する最重要課題>
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