ラストワンマイル配送における最適配送計画サービスを提供開始
~ウィルポートおよびパイオニアとの協業を通じて輸配送のDXを推進~

  • グローバル部品・ロジスティクス

2023年02月08日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、お客さまに物やサービスが到達する物流の最後の区間といわれるラストワンマイル配送におけるDX推進に向け、ウィルポート株式会社(以下:ウィルポート)およびパイオニア株式会社(以下:パイオニア)と協業し、ウィルポートが全国展開を目指す配送管理システム(Polaris Navi)を主軸としたオープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム(以下:OLP)を通じて、最適配送計画サービスを2022年11月から提供開始しました。

1.背景

宅配便取扱量は直近10年間で約12億個増加し、2035年には年間88億個に達すると予測されている一方、運び手不足は深刻で、ドライバー1人当たりが担う荷物は増加し続け、喫緊の社会課題となっています。特にラストワンマイル配送では、アナログな物流手配や手続きが主流でありながらも、配達日時の指定割合が70%を超える中で運行管理を行うなど、配送プロセスが複雑化し、デジタル化・効率化が求められています。

2.最適配送計画サービスについて

ウィルポートは、2015年に設立されたスタートアップ企業で、小売業者向けに、配車マッチング・伝票発行・給与支払いを一括してデジタルに行うことができるOLPを提供しています。

また、パイオニアは、長年にわたるカーナビゲーションシステム事業の知見を生かし、輸配送モビリティの運行効率向上を支援するモビリティ AI プラットフォームの新サービス「Piomatix LBS API」を2022年10月より提供しています。

豊田通商は、グループ会社と協力し、2011年より数十万台以上のタクシーやトラックから位置情報データをリアルタイムに収集し、機械学習や数理最適化技術など、高度な技術を組み合せたコネクティッドサービスをお客さまに提供するなど、物流デジタル化と効率化を推進してきました。

今回のサービスは、パイオニアのAIルート探索機能と豊田通商のコネクティッドサービスを掛け合わせた最適配送計画サービスを、ウィルポートのOLPを通じて、スマートフォンなどのデバイス向けに提供するものです。これにより、さまざまな制約条件およびリアルタイムの交通渋滞情報を考慮した上で、ドライバーや物流事業者にとって走行距離・時間を削減し、配送プロセスの効率化や省人化が可能になります。11月よりサービスを開始した結果、配達指定時間に対する正確性94%以上、総配送時間約12%短縮、総配送距離約20%削減することが確認されました。

最適配送計画サービスイメージ

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今回の協業は、ラストワンマイル配送のデジタル化を通じて、配送プロセスの効率化を実現することで、配送事業者の負担軽減やEコーマスの発展に寄与するとともに、交通渋滞緩和や交通事故の削減などにも貢献する取り組みです。

豊田通商グループは、ネクストモビリティ戦略の下、革新的なサービスを展開するパートナー企業と積極的な事業拡大やサービス拡充への支援、既存事業との相互シナジーを創出していくことで、より包括的に社会課題の解決に取り組んでいきます。

本件に関連する当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)

<社会課題の解決と会社の成長を両立する最重要課題>
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