デジタル技術活用による物流業界の課題解決や脱炭素社会の実現に向けHacobu社と資本業務提携
- (旧)グローバル部品・ロジスティクス
2021年04月19日
豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、2021年4月、物流情報を一元管理できるプラットフォーム「MOVO(ムーボ)」※1を運営する株式会社Hacobu(以下、Hacobu社)が実施する第三者割当増資を引き受け、同社に出資するとともに、物流業界のビッグデータの活用に向けた業務提携契約を締結しました。
物流業界では、需要過多に対する慢性的な人手不足や輸送の小口化・多頻度化に伴う非効率な物流の増加など、喫緊の課題に直面しています。また、貨物自動車による輸送は、日本におけるCO2排出量の6.8%※2を占めており、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向け、物流の最適化・効率化への取り組みは必要性を増しています。
Hacobu社は、「MOVO」上で提供する、物流業務や企業間のやり取りをデジタル化するアプリケーションを通じて、業務のペーパーレス化やトラックの待機時間減少などに取り組んでいます。また、データの共有や事実の見つめ直しにより創り上げていく新しいロジスティクスの在り方を「Data-Driven Logistics™」と定義し、MOVO上の物流ビッグデータを蓄積し、活用を進めています。
豊田通商は、世界25の国・地域で56社の物流会社を持ち、自動車業界を中心に物流オペレーションの運営と効率化を推進してきました。また、物流業界が直面している非効率な物流の解決と環境負荷低減に向け、自動倉庫の導入やトーイングトラクター向けガイドレス自律運転システムの開発、高速道路におけるトラック隊列走行の実証実験など、スマートロジスティクス※3の推進にも取り組んできました。
今回の提携により、Hacobu社が蓄積するビッグデータと、豊田通商が持つネットワークやスマートロジスティクスの知見および自動車業界で培ったオペレーション改善力を生かし、業界を超えた横断的な活動に広げていきます。さまざまな荷主や物流業者に対して、共同配送などを含む輸配送、物流オペレーションの最適化やスマートロジスティクス実現に向けた各種ソリューションを提案していきます。
豊田通商は、デジタル技術の活用により、産業ライフサイクルを通じてCO2削減に貢献する事業を加速させることで、脱炭素社会への移行に貢献していきます。
株式会社Hacobu 概要
会社名
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株式会社Hacobu |
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所在地
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東京都港区 |
設立
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2015年6月 |
資本金
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約25億円(資本準備金含む) |
代表者
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代表取締役社長CEO 佐々木 太郎 |
事業概要
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物流向けアプリケーション及びハードウェアの開発・販売 |
※1 MOVO(ムーボ)
4つのアプリケーション(トラック予約受付サービス「MOVO Berth」、動態管理サービス「MOVO Fleet」、流通資材モニタリングサービス「MOVO Seek」、配送案件管理サービス「MOVO Vista」)を提供
※2 出典:国土交通省サイト
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html
※3 スマートロジスティクス
ビッグデータ、高度化された管理システム、作業ロボット、自動・自律運転車両、AIなどの最新IT技術を用いて、物流のコスト削減や業務効率化、品質やセキュリティの向上、環境負荷の軽減を実現するもの
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