省エネ効果の高いモーターコントロールモジュールをインドで提供開始

  • 化学品・エレクトロニクス

2021年02月04日

豊田通商グループのエレクトロニクス商社、株式会社ネクスティ エレクトロニクス(代表取締役社長:青木 厚、本店:東京都港区、以下 ネクスティ エレクトロニクス)の子会社であるTOYOTA TSUSHO NEXTY ELECTRONICS INDIA PRIVATE LTD.(以下、NEIN) のテクノロジーセンターはシーリングファン※1のモーターコントロールモジュールを開発し、2020年12月より提供を開始しました。本製品は、省エネルギー効果の高いBLDCモーター※2であり、モーター制御部分をプラットフォーム化したことにより、多様化するお客様の仕様に対し、迅速に対応することができます。

背景と目的

大気汚染が深刻化しているインドでは、政府の環境規制が厳格化しており、省エネルギー対策が進められています。また、インド国内での内製化(Make in India)を進める動きが加速していており、インド国内で省エネルギー効果の高い製品開発の需要が増加しています。

シーリングファンも省エネルギー化対象製品の1つであり、年間3,000~4,000万台が製造され、製造するメーカーも約30社を超えると言われています。シーリングファンには主にインダクションモーター※3が使用されていますが、より省エネルギー効果が高いBLDCモーターへの切り替えが急速に進んでおり、2年後には全ての新規シーリングファンがBLDCモーター化されると言われています。

そこで、NEINのテクノロジーセンターは、シーンリグファンのBLDC駆動を制御するモーターコントロールモジュールを開発し、提供を開始しました。本製品は、高効率、低消費電力、センターレス、高力率※4に加え、IRリモコン操作での速度調整も可能です。また、ネクスティ エレクトロニクスグループの幅広い取り扱い商材から最適な部品を選定することで、お客様の要求仕様を低コストで実現することが出来ます。更に、ネクスティのグローバル調達力を活かし、部品メーカーの近くでサンプルの調達することで、タイムラグなくサンプルを提供することができるため、お客様の開発期間の短縮も可能となります。

今後も、インドにおいてエレクトロニクス化が進む産業機器、民生機器等の分野で、内製化を目指すお客様に対し、省エネルギー化を実現できる製品・技術を提供し、社会課題解決に貢献していきます。

テクノロジーセンターの概要

名称
TOYOTA TSUSHO NEXTY ELECTRONICS INDIA PRIVATE LTD.TECHNOLOGY CENTER
所在地
Tower 1, HB Twin Tower, Netaji Subhash Place, Pitampura, New Delhi 110034, India (NEIN内)
事業内容
- ハードウェア・ソフトウェア設計/開発及び顧客開発支援
- ハードウェア・ソフトウェア リファレンスデザイン設計及び販売
白物家電や電動2輪・3輪のモーター等の制御部分における、ハードウェア・ソフトウェアの仕様策定から評価、試験までを提供


※1 シーリングファン:室内の空気を循環させ、室内温度を均等に保つ天井取付型扇風機
※2 BLDCモーター:電気(電圧・電流)を与えると、機械的な動きで応えるモーター
※3 イグニッションモーター:電磁気の誘導作用によって回転力を発生するモーター
※4 力率:送電線から送られてくるACの電気を如何に損失なく使用できるかという指標

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