廃PETボトル再資源化事業の新会社を設立

  • 化学品・エレクトロニクス

2020年09月28日

豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、ウツミリサイクルシステムズ株式会社(以下、ウツミリサイクル)、株式会社中央倉庫(以下、中央倉庫)などと共同で、廃棄されたPET※ボトル(以下、廃PETボトル)を選別・粉砕・洗浄し、PETボトル用の原料に再資源化する会社、豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社(以下、豊通ペットリサイクルシステムズ)を2020年7月に設立しました。

1.背景

日本で廃棄されたPETボトルは年間65万トンあり、これまでその多くは海外に輸出、または国内でリサイクルされていました。しかしながら、昨今中国および東南アジア各国の輸入規制により、廃PETボトルの国内滞留が懸念されています。国内飲料メーカーによるPETボトルの再資源化に対する方針が発表されている中、廃PETボトルの持続可能な国内循環システムの構築が課題となっています。

2.新会社の概要・出資の目的

豊田通商は、リサイクル事業を手掛けるパートナーの協力と国内飲料メーカーなどとの連携により、関西地区では初めての廃PETボトルの再資源化に取り組みます。豊田通商は、2020年度より中期経営計画の重点分野に循環型静脈事業を追加し、サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の一つとして、廃棄物を資源化した循環型社会への貢献を掲げています。本事業を通して、日本政府が目指す「プラスチック資源循環戦略」および「持続可能な循環型社会の実現」に貢献していきます。

新会社概要

会社名
豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社
所在地
滋賀県蒲生郡日野町大字鳥居平字観音平1680番地
設立
202076
事業開始
2022年予定
代表者
代表取締役社長 小坂彦二
出資比率
豊田通商65%、ウツミリサイクル15%、中央倉庫12.5%、他7.5
事業概要
PETボトルの選別・粉砕・洗浄、ペレットの製造


* PET(Polyethylene terephthalate)
化石燃料から製造されるテレフタル酸とエチレングリコールを原料として、高温・高真空下で化学反応させて造られる樹脂のひとつ。ペットボトルなど、飲料の包材として幅広く使用されている。

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