2020年度 新入社員向け社長挨拶

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

本日、豊田通商の新しい仲間として82名の皆さんをお迎えできたことを大変嬉しく思います。豊田通商の役職員を代表して心よりお祝いを申し上げます。

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスへの対応として、集団感染を極力回避すべく、今年度の入社式は、当社の歴史上初めて、Webを使用してのライブ配信としました。社長として新入社員全員の顔を直接見られないのは、非常に残念ではありますが、やむを得ない措置としてご了承いただきたいと思います。9月に実施予定のフォローアップ研修や、マネジメントとの直接対話会などの機会に、皆さんと直接お会いし、語らい合うことを楽しみにしています。

さて、この機会に我々を取り巻く環境と、新入社員の皆さんへの期待についてお話させていただきます。

まず皆さんが入社されたこの4月は、コロナウイルスの影響で世界中が言わば「非常事態」にあると言えます。世界各国でこの病気によってお亡くなりになった方々や苦しんでいる方々へ心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。現在、世界の多くの国や都市で出入国規制や外出規制が敷かれ、人や物の往来が大きく制限されています。当社もその例外ではありません。当社のお取引先さまで工場やオフィスが一時閉鎖されたり、我々や我々の関連会社もテレワークに移行したり、これまでの活動から大きく変化せざるを得ない状況に陥っています。

世界中で行きたいところに自由に行けない、会いたい人に思うように会えない、という状況です。しかし、こういう状況になって初めて、我々は行きたいときに行きたいところに行ける喜び、会いたい人や仲間にいつでも会えることの喜びを知り、そのような自由の大切さを知ることになります。またコロナウイルスで苦しむ人たち、医療を受けられない人たちがいることを知り、同様の事態が我々にも現実に迫っていることで、健康の大切さをあらためて認識します。

社員とその家族の安全と健康を当社は最優先にしていますが、このような厳しい環境の中でも、お客さまやお取引先さまへのサプライチェーンを切らさないように企業活動を継続したり、可能な限り必要とされるサービスを提供し続けるために、世界に地域社会に貢献しようと働いている仲間が当社にはいます。そこには豊通らしい仕事があります。私は当社にそのような仲間がいることを誇りに思います。

今年の1月末には社内で新型コロナウィルス対策のための特別組織、E本部(EはEmergencyの意味)を立ち上げました。そして3月12日には、当社内で「非常事態宣言」を発令し、社員の命と健康を守る活動と、お客さまへの製品とサービスの供給を止めないための活動を強化しました。そのために、それぞれの組織でBCPを策定し、BCPが実際に機能するようBCMを実施しています。BCPとは、Business Continuity Plan、事業継続計画のこと、そしてBCMとは、Business Continuity Management、非常時の事業継続のことです。新入社員の皆さんはまさに非常事態の真っただ中に入社されたというわけです。

状況は時々刻々と変化していますが、長いトンネルの先には必ずまぶしい光が待っています。それ故に、皆さんには一つ先の世界を見据えて前向きに考え、不自由なときだからこそ気付く多くのこと、本当に大切なことに目を向け、学んでいただきたいと思います。

さて、次に皆さんへの期待です。
3つあります。

一つ目は「素直に学び続けること」。
先輩や上司から素直に仕事を学ぶこと、そして書物を読み自分で勉強し続けること、人と書物から素直に学び続けるということです。

二つ目は「失敗を恐れずチャレンジし続けること」。
失敗が許されるのは新入社員や若者の特権です。ただし、失敗したときは他責ではなく謙虚に自責で原因を考え、同じ失敗を繰り返さないことです。

三つ目は「心身共に健康であること」。
皆さんは今日から社会人ですから、お客さまの期待に応え、社会の役に立つことが求められます。学生時代とは違う次元で、健康管理と自己管理を実践してください。仕事以前にまず皆さん自身が心身共に健康でなければなりません。

「素直に学び続けること」、
「失敗を恐れずチャレンジし続けること」、
「心身共に健康であること」、私から3つのお願いです。

今日の高揚した新鮮な気持ちを忘れず、仕事に取り組んでいってください。非常時に入社された皆さんのこれからのご活躍を心から楽しみにしています。

以上、私の歓迎の言葉といたします。

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