アフリカ10カ国と16件のMOUを締結
~アフリカの経済発展へのさらなる貢献に向けて~
- (旧)アフリカ
2019年08月30日
豊田通商グループは、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、アフリカ10カ国の政府・機関・企業と、合計16件のMOUを締結しました。これは前回TICAD6の9件を大幅に上回ります。
相手先別にみますと、ケニアでは、同国政府と中期開発計画"ビッグ4アジェンダ"に沿った包括MOUなど、複数のMOUを結び、同国でのさらなる事業強化を目指します。またケニア以外の9カ国、および日本政府関係機関の独立行政法人国際協力機構(JICA)、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)とも、アフリカ各国の発展ニーズに応じたMOUを結びました。
上記に加えて、民間企業として初めて、国連と「STI for SDGs※1(科学技術イノベーションを使った持続可能な開発目標)推進」について連携していくことを合意しました。
これら16件を産業別に見ますと、自動車産業育成関連が3件、次世代モビリティ関連が4件、再生可能エネルギー関連が3件、農業・漁業近代化案件が2件、他4件となっています。豊田通商グループが現在まで築き上げた事業を基本に、広範囲な分野でアフリカへの新技術導入を加速し、経済発展に貢献することを目指します。
豊田通商グループは、アフリカ54カ国全てでビジネスを展開し、アフリカ大陸で約15,500名の社員が働いています。今回のMOUを通して、アフリカの経済構造展開の促進にさらに貢献していくとともに、SDGsの達成に寄与していきます。
なお、これらのMOUは、昨日開催されたTICAD7公式サイドイベントであるJETRO主催「日本・アフリカビジネスフォーラム」のMOU式典で紹介されました。詳細につきましては、添付をご参照願います。
※1 Science, Technology and Innovation for Sustainable Development Goals
先進国では一般的な産業技術や事業推進のこと
MOU案件一覧
No. | 事業 | 日本側調印者 | 相手国 | 相手国側調印者 | 案件名 | 案件概要 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 包括・自動車産業育成 | 豊田通商 | ケニア | ケニア政府 | ケニア・ビック4アジェンダ実現に向けた協業に関する包括MOU | ケニアとの更なる関係強化や事業拡大を目指し、"ビッグ4アジェンダ"実現に向けて、変革のために自動車政策への提言を含む旗艦プロジェクトの実施を検討するもの |
2 | 自動車産業育成 | 豊田通商 | ガーナ | ガーナ政府 | 自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU | 自動車産業の発展に向けて官民協業を推進するもの |
3 | 自動車産業育成 | 豊田通商 | コートジボワール | コートジボワール政府 | 自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU | 自動車産業の発展に向けて官民協業を推進するもの |
4 | 次世代モビリティ | 豊田通商 | ウガンダ | トゥゲンデ社 | 自動車利用者の為のファイナンシャルサービスにおける機会創出の協力 | 自動車利用者の為のファイナンシャルサービスにおける協業を確認するもの |
5 | 次世代モビリティ | 豊田通商 | ケニア | センディー社 | センディー社の増資に対応・協力に関するMOU | 物流プラットフォーム事業における協業 |
6 | 次世代モビリティ | 豊田通商 | ルワンダ | ルワンダ政府 | モビリティ・サービスの改善に係るMOU | 公共交通システム(バス)やエコカー導入に向けた官民連携 |
7 | 次世代モビリティ | -株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN) -豊田通商 -CFAO |
アフリカ | --- | アフリカにおける公共交通の向上に関する共同事業の検討 | アフリカにおける公共交通機関・ネクストモビリティ・インフラ分野における協業を確認する |
8 | 再生可能エネルギー | 豊田通商 | ケニア | ・ケニア投資庁 ・パワーハイヴ社 ・CFAO |
ケニアでのミニグリッド事業推進における協業確認 | ケニアでのミニグリッド事業推進・拡大における、ケニア国投資庁(ケニア政府機関)からの支援・協業確認 |
9 | 再生可能エネルギー | 株式会社ユーラスエナジーホールディングス | ケニア |
・ケニア投資庁 |
メルー郡における蓄電池付きハイブリッド風力 & 太陽光ハイブリッド案件の開発 & 実施に関する協業確認 | メルー郡での風力 & 太陽光ハイブリッド案件開発推進についてのケニア国投資庁(ケニア政府機関)、メルー郡との協業確認 |
10 | 再生可能エネルギー | 豊田通商 | ザンビア | ・ザンビアエネルギー省 ・エルスウェディ エレクトリック社 |
蓄電池付き太陽光発電所建設事業に関するMOU | 蓄電池付き太陽光発電事業の共同開発および建設 |
11 | 農業・漁業近代化 | -独立行政法人国際協力機構(JICA) -豊田通商 |
ケニア | --- | 中長期的な農業開発に向けた協業に関するMOC (Memorandum Of Cooperation) | 持続可能な農業の促進に貢献するため、農業分野での協業を推進する |
12 | 農業・漁業近代化 | -独立行政法人国際協力機構(JICA) -ヤマハ発動機株式会社 -豊田通商 -CFAO |
セネガル | セネガル政府 | 漁民用船外機の販売、FRPボート事業における協業 | ファイバーグラス製ボートの製造、及びその商業化を通じた漁業セクターへの貢献 |
13 | ICT | -豊田通商 -CFAO |
トーゴ | トーゴ政府(郵政・デジタル経済・技術革新省) | Eガバメント化及びグリーンエネルギー導入のプロジェクト推進に関するMOU | 政府運用システムの電子政府化及びグリーンエネルギー導入案件の推進に関して協力するもの |
14 | 人材育成 | 豊田通商 (Toyota de Angola社) |
アンゴラ | アンゴラ政府傘下INEFOP (国立職業訓練学校) |
トヨタ・アンゴラ・アカデミーの運営に関するMOU | 自動車技術者育成により、アンゴラでの技術者不足を補うとともに、雇用の創出を意図するもの |
15 | その他 | 豊田通商アフリカ | 南アフリカ | カペラ・グループ | 調査・投資・事業機会創出に関する2社間MOU | 南アフリカにおける日系企業の事業創出に関する協力 |
16 | その他 | 豊田通商 | ケニア | 国連DESA(経済社会局) ケニアNACOSTI(国家STI推進委員会) |
国連のSTI for SDGsの活動母体であるIATT※2への協力 | ①民間の立場から、実例・情報提供などでIATTへの活動に寄与する ②ケニアNACOSTI(国家STI推進委員会)のSTI for SDGsロードマップ作りの一部として、SMEs人材育成プログラムでのコラボレーションを推進 |
※2 Inter-Agency Task Team
国連の専門機関
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