AIによる画像解析で車両検査サービス事業を展開するUVeye社に出資
~検査の自動化による精度向上と効率化を推進~

  • グローバル部品・ロジスティクス

2019年06月19日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、AIを活用した画像解析による車両検査サービスを提供するイスラエルのスタートアップ企業UVeye Ltd.(ユーブイアイ:以下、UVeye社)の第三者割当増資に参加し、同社へ出資しました。

1. 背景 

自動車の外観検査では、これまで人による目視検査が一般的であり、検査員によって検査結果にバラツキや、見落としが生じることがあります。また、日本国内では、労働人口が減少することに伴い、検査員の成り手が減少することが予想され、今後車両検査の効率化と省人化のニーズが見込まれます。

2. UVeye社について

UVeye社は、カメラを搭載した車両撮影ハードウェアと、画像から車両の異常を検知するソフトウェアを開発し、その組み合わせによる自動車の車両下部の検査システムを構築、同システムを使った検査診断サービスを世界70ヶ所で提供しています。撮影ユニットの上を車両が通過すると、車両下部をスキャンし画像データを取得します。撮影した画像データを3Dイメージ加工し、予め深層学習した異常検出エンジンにより、錆、オイル漏れ、部品欠落などの車両異常や異物などを検出、識別します。車両の通過から、画像取得、診断結果の出力までを数秒で完了でき、本サービスの利用により検査の迅速化と効率化が図れます。また、一連の検査・診断に際して人を介さず自動化することで、検査結果の信頼性が向上し、車両メンテナンスでの活用や、重要施設入構時の車両セキュリティ検査などへの利用が見込まれます。

またUVeye社は現在、車両下部の検査だけでなく、車両ボデーやタイヤなども含めた車両全体を一度に検査するシステムを開発中です。

3. 出資の目的

今回の出資により豊田通商は、UVeye社のビジネスパートナーとして、同社製品とサービスの販売権を取得し、100%子会社である豊通オートモーティブクリエーションと共同で、自動車業界やセキュリティ業界への販売を中心にサービスの拡販を行っていきます。また同時に、自動車業界に限らず、新たな検査サービスをUVeye社と共同開発し、サービスエリアの拡大を図っていきます。

本件は、豊田通商の社内ファンド「ネクストテクノロジーファンド」の案件となります。

     
車両下部撮影ユニット    画像データからの検出・診断

概要

【UVeye社】

会社名
UVeye Ltd. (ユーブイアイ)
所在地
イスラエル国・テルアビブ
設立年
2016年
資本金
35百万米ドル
従業員数
100名
代表者
CEO & Co-Founder, Amir Hever(アミール・へヴァー)
事業概要
AIを活用した車両の自動異常検知システムの開発・診断サービス事業


【豊通オートモーティブクリエーション株式会社】

会社名
豊通オートモーティブクリエーション株式会社
所在地
愛知県名古屋市中村区名駅南2丁目14番19号 住友生命名古屋ビル24階
設立年
2009年
資本金
1,000万円
従業員数
134名
代表者
代表取締役 村井 義之
事業概要
自動車向け純正部品・純正用品の商品開発及び営業全般

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。