台湾の車載モーター製造会社富田電機へ資本参画
~車載モーター製造事業への新規参入~

  • 金属

2019年03月15日

豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、台湾豊田通商股份有限公司(TOYOTA TSUSHO (TAIWAN) CO., LTD.)を通じて、車載用モーター製造事業を展開する台湾の企業富田電機有限公司(英名:FUKUTA ELEC. & MACH. CO., LTD. 以下、富田電機)の株を一部取得し、同社へ資本参画しました。

1.出資の背景と目的

排ガス規制や環境問題を背景に、EVやPHVなど電動自動車の普及が世界的に加速しており、それに伴い、車載用モーターの需要も大幅に増加することが予想されています。特に中国では、2019年1月より新エネルギー車(NEV)規制が始まりNEV普及が進む中、中国国内でのNEV生産も加速していくことが見込まれており、需要と供給の両面から電動車最大の市場として着目されています。
豊田通商は、今後の市場成長を鑑み、電動車の要であるモーターの製造および中核部品であるモーターコアの加工事業に当社として初めて参入することを決定しました。

2.富田電機について

1988年に設立された富田電機は、モーター製造における高い技術開発力と加工ノウハウ、販売実績を持つ台湾のメーカーです。従来、モーター製造は分業化され、モーターが製品化されるまでに複数の事業者が関わりますが、富田電機では、自社で金型形成を行い、モーター部品の加工から組み立てまでを一気通貫で行うことができるため、コスト面や製造におけるリードタイムの短さに強みを持ちます。また、開発段階から電動車メーカーと協業できる技術・開発力を持つことから、量産品の製造実績を有しています。

3.今後の展望

豊田通商は、2017年より富田電機製品の販売、営業活動を担ってきましたが、今後は両社の関係を強化していくとともに、富田電機の更なる技術力向上に向けて、最新技術の紹介やモーター向け電装品、原材料のサプライチェーン構築に協力していきます。将来的には富田電機との協業による中国市場への進出を目指していきます。

富田電機社概要

富田電機の製品
会社名
富田電機有限公司
FUKUTA ELEC. & MACH. CO., LTD.
所在地
台湾台中市神岡区豐工南路18号
設立
1988年
代表者
代表取締役 張 金鋒
資本金
4億台湾ドル(約14.5億円)
従業員数
300名
事業内容
電動車用モーター/モーターコアの製造・開発

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
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