アルゼンチンでのリチウム生産拡張を決定
~車載用二次電池を中心としたリチウム需要増へ増産対応、安定供給を目指す~

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2018年11月28日

豊田通商株式会社(以下、「豊田通商」)と豪リチウム資源開発会社Orocobre Ltd.(本社:Brisbane Australia、以下:Orocobre)は、両社およびJEMSEと共にアルゼンチンで炭酸リチウム生産事業を行っておりますが、その生産能力を17,500トン/年から42,500トン/年に拡張することを最終決定いたしました。拡張生産は2020年の開始を予定しています。

1. 背景

豊田通商は、Orocobreとともに2014年末よりアルゼンチンオラロス塩湖での炭酸リチウム生産を開始し、その安定供給に努めてまいりました。自動車の電動化が急速に進むなか、引き続きリチウム需要は伸びることが予想され、旺盛な需要に対して、生産能力を増強することで長期的・安定的なリチウム供給体制の構築を目指します。

2. 案件の概要

現在、オラロス塩湖にて生産事業を行っているSales de Jujuy S.A.(サレス・デ・フフイ 以下:SDJ)の拠点に、かん水をくみ上げる井戸、濃縮させるための蒸発池、製造プラントを追加建設して、生産能力25,000トン/年分を追加し、販売は豊田通商が担います。稼働は2020年7月頃の予定です。なお、拡張プロジェクトの資金の一部はJOGMEC債務保証制度を利用した資金調達となる予定です。また、リチウムイオン電池の技術革新に伴い、水酸化リチウムの需要増も見込まれることから、拡張後に増産した炭酸リチウムを精製し、水酸化リチウムの生産・供給体制を日本国内で構築することも引き続き検討しております。

豊田通商はOrocobreと共に2014年末よりリチウム生産に従事し、安定供給に努めて まいりました。この度のリチウム増産により自動車の電動化シフトに伴う継続したリチウム需要増に対応してまいります。

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