センチメートル級の衛星測位サービス事業化を目指す グローバル測位サービス社に出資
~「高精度衛星測位ビジネス」市場開拓で協業へ~
- (旧)化学品・エレクトロニクス
2018年04月20日
豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、高精度測位技術を活用した事業領域の拡大を目的に、センチメートル級の衛星測位サービス事業化を目指すグローバル測位サービス株式会社(英語名:Global Positioning Augmentation Service Corporation)(以下、GPAS社)へ出資しました。
1. 背景
日本版GPSといわれる準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき*1」は、4号機打ち上げにより2018年11月から4機体制の本格運用が開始されます。高精度な衛星測位が可能となり、産業用、民生用共に高精度測位の需要が拡大することが期待されています。
2. 出資の目的
GPAS社は、MADOCA*2を用いた実証実験などを通じて、「MADOCAを活用した高精度測位補正サービス」の事業化を目指しています。衛星信号補正データの配信サービスは、高精度衛星測位の実現のためには不可欠な技術基盤です。
豊田通商は、関連する企業や関係省庁と協業しながら、衛星信号補正データの新たなニーズを発掘することで事業化を促進する役割を担います。
本出資を通じて、高精度衛星測位の技術基盤構築に主体的に取り組むことにより、2017年12月に出資したマゼランシステムズジャパン株式会社(以下、マゼラン社)が有するセンチメートル級の衛星測位受信機をグローバルに拡販していくとともに、GPAS社の衛星信号補正データ配信やマゼラン社の衛星測位の技術を活用したさまざまなサービスを創出し、「高精度衛星測位ビジネス」の拡大を加速してまいります。
GPAS社概要
会社名
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グローバル測位サービス株式会社 |
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所在地
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東京都中央区銀座 |
設立年
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2017年6月 |
代表者 | 代表取締役 小澤 秀司 |
事業概要
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センチメートル級の衛星測位サービスの事業化に向けた実証実験 等 |
*1 みちびき:
準天頂衛星システムQZSS(Quasi-Zenith Satellite System) .準天頂の衛星が主体となって構成されている、日本の衛星測位システム(衛星からの電波によって位置情報を計算するシステム)。
*2 MADOCA (Multi-GNSS Advanced Demonstration tool for Orbit and Clock Analysis):
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した衛星信号補正データ生成システム。複数GNSS*3対応の精密軌道クロック推定ソフトウエア。
*3 GNSS (Global Navigation Satellite System)
全地球航法衛星システム。GPS・GLONASS・Galileo・準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称。
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