イラク共和国向け港湾作業船2隻の建造契約を受注
~在スリランカ日系造船所での建造で日本品質の船舶供給~

豊田通商株式会社(以下、当社)は、イラク共和国運輸省傘下の国営企業 イラク港湾公社(General Company for Ports of Iraq:以下、GCPI)から、港湾作業船2隻の建造契約を受注しました。受注額は約54億円です。本件は、日本政府が2008年より行っているイラク復興支援の一環である"イラク港湾セクター復興事業"のフェーズ2の一つで円借款事業となります。

1. 背景

イラクでは、さまざまな戦後復興事業が行われていますが、これらの復興事業にも港湾事業は密接に関わっています。現在、同国最大のウンム・カスル(Umm Qasr)港および輸出入拠点であるコール・アルズベール(Khor Al-Zubair)港がイラクの主要港として利用されています。フェーズ1事業では、ウンム・カスル港のしゅんせつや沈没船除去が行われ、同港機能の回復と効率化が図られ、取扱貨物量も増加しました。フェーズ2では輸出入の拠点となるコール・アルズベール港の修復・整備が進められています。

2. 概要

造船および供給を行う作業船は、ブイテンダー船※1とパイロットステーション船※2各1隻で、ウンム・カスル港とコール・アルズベール港の両港で使用される予定です。建造は、尾道造船株式会社が51%出資する在スリランカのコロンボドックヤード社が担い、長年にわたる造船の経験と日本の技術・ノウハウを生かした作業船を供給します。船の安全な航行に必要な浮標設置を行う作業船やバスラ沖の石油輸出施設への作業員輸送船を供給することで、イラクの経済復興に寄与します。

3. イラクでの取り組み

当社は、イラク港湾セクター復興事業フェーズ1において、GCPI向けにしゅんせつ船2隻の受注契約を2010年に締結し、2012年に納入しています。また今回のフェーズ2では、すでに2017年6月に港湾用陸上機材の供給契約を受注しております。その他、昨年3月に国際協力銀行資金を活用した変電所の建設工事を受注しております。豊田通商は、引き続きイラクのインフラ整備案件に積極的に取組み、同国の復興と発展に貢献して参ります。

※1 ブイテンダー船(設標船)…海上安全のための航路標識(ブイ)を設置する船。
※2 パイロットステーション船…海上の石油輸出設備まで作業員を輸送する船。

【契約概要】

契約先
イラク港湾公社(運輸省傘下)
供給金額
約54億円
供給品目
ブイテンダー船、パイロットステーション船 各1隻
海難救助機材1式、予備品1式、トレーニング1式
仕入先
Colombo Dockyard PLC(コロンボ・ドックヤード)
納入予定
2020年4月(予定)

【参考資料】

【ウンム・カスル港及びコール・アルズベール港】


【作業船】

1. ブイテンダー船
2. パイロットステーション船

<出典:MTX Marine Design & Consultants社>

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