豊田通商 CSR Report 2013 14/48

豊田通商 CSR Report 2013
14/48

担当者メッセージ顧客や政府からの期待に応え、リチウム資源の安価で安定的な供給に努めます。 リチウムは、リチウムイオン電池の正極材などに用いられる希少金属です。現在、世界のリチウム生産は、南米・豪州の生産者4社で賄われており、リチウムイオン電池を搭載するプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)といった次世代自動車の普及のためには、新たな供給ソースが必要となっていました。 そこで当社では、2008年から基本調査を開始し、独立行政法人JOGMEC※の支援を得て、本件の鉱量評価調査やインフラ調査を進めてきました。寡占市場に楔を打つ新たなサプライヤーを目指して現在の日本国内の総需要量に相当する生産量モバイル機器の充電池として一般的になったリチウムイオン電池。近年では、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の普及に欠かせないキーパーツとしても注目を集めています。その原料であるリチウムの開発に当社は日本企業として初めて乗り出しました。需要の高まりが予想されるリチウム資源の開発にアルゼンチンで着手金属資源部 部長杉本 篤 世界中のリチウム資源鉱量について調査した結果、当社が着目したのはアルゼンチンのオラロス塩湖でした。オラロス塩湖の水は、リチウム含有量が多く、不純物が少ない上に、生産・輸送に必要なインフラが整っていたのです。そこで、2010年からこの塩湖の権益を持つ豪州・オロコブレ社と事業化調査を開始。2011年からのパイロットプラントでの実証、2012年12月の共同出資会社の設立を経て、同年12月に、ついに商業プラント建設に着手しました。TRY1オラロス塩湖プロジェクトは、当社が日本企業として初めて事業会社に出資参画し、開発に至ったリチウム案件です。資源の安定確保という日本の国家戦略にもかなうプロジェクトとして、JOGMECの探鉱段階からの一貫した支援に加え、政府による債務保証も受けるなど、寡占が続いていたリチウム市場の新しいサプライヤーとして、大きな期待をいただています。 また、現地の人々も好意的で、2011年の政権交代で、採掘許可に一時遅れが生じた時には、事業推進のため、陳情に出向いてくれたほどです。そんな期待に応えるためにも、地域に貢献するプロジェクトにしたいと思っています。20102011201220132014201520162017(年)リチウムの用途別需要250200150100500(千トン)バッテリーガラス&セラミック潤滑油その他Earth & Resourcesアース & リソース※ 石油天然ガス・金属鉱物資源開発機構:日本社会に資源・エネルギーを安定的、永続的に供給していくことを目的とする経済産業省所管の独立行政法人家庭用非常用電源でPHVやEVで本格生産開始(予定)商業プラント建設開始事業化調査リチウムイオン電池としてさまざまな分野で利用2010年2014年後半2012年12月日本国内総需要量に相当年間17,500トンのリチウムを生産予 測バッテリーの需要が約3.5倍に(2010年比・予測)豊田通商100%販売代理権13▼リチウムの開発の流れ

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