ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

宝飾品部の川下への進出宝飾品部では1989(平成元)年、時計・カメラ・家電の量販店であるウォッチマンとの合弁によりウォッチマン株式会社を設立し、宝石・貴金属の川下での事業展開を図った。バブル経済の崩壊により市場は低迷したため、不採算店の撤収や在庫の圧縮により事業の継続を図ったが、2005年に解散となった。宝飾品部は1999年の組織再編に伴い、生活関連部門に編入された。2機械部門の事業展開情報電子部門との統合1991(平成3)年7月、機械第一部および第二部、東京機械部、大阪機械部、繊維機械部の5部に再編成された機械部門は、1993年の再編成により、機械第一部を豊田機械部と刈谷機械部に分け、機械第二部を機械部にするともにシンクタンクの役割を担う機械企画開発室を新設し、6部1室体制とした。1995年には繊維機械部を機械部に編入して5部1室体制となった。1999年6月に全社の組織変更に伴い、機械部門は情報電子部門と統合され、機械情報部門となった。ウォッチマン提案型営業の強化1990年代、売り上げの8割強を自動車部門に依存していた機械部門はバブルの終焉もあり、厳しい状況が続いていた。設備投資は老朽施設の改善など小規模なものが中心だったため、そうした中でも事業を拡大すべく提案型の営業を強化し、非自動車合分野の開拓や新技術・新製品の開発にも取り組んだ。1992(平成2)年にトヨタ自動車九州への対応のため、福岡県鞍手郡鞍手町に九州営業所鞍手分室を開設し、地元メーカーとのタイアップにより自動車パネル用鉄パレットと自動化設備・製缶付帯設備の製造を開始した。海外は比較的堅調であった。1988(昭和63)年5月にトヨタ自動車が米国ケンタッキー州に設立したトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・USA(TMM)のケンタッキー工場が建設された際、機械部が生産準備・据付け・機械サービスを提供した。また、1992年12月にトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・UK(TMUK)のダービー工場においても同様のサービスを提供した。非自動車分野の開拓業容の拡大を目指すため、非自動車分野の開拓に取り組んだ。新商品としてラピッドプロタイピング(高速造形機)やラピッドサーフ(自動面張りソフト)、CAMなどの三次元システム、うなぎ割き機を取り扱った。また、機械企画開発室を中心にキラ・コーポレーションと共同でコピー機を沿革編97