ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

サイクルへの取り組み、廃触媒リサイクルなどを行った。自動車生産や部品生産の現地化が進むのに合わせ、海外コイルセンターの開設による材料供給、物流加工基地の設置、駐在員の増員を図った。加えて海外ネットワークを基盤とした世界最適調達システムの構築にも乗り出した。豊通リサイクルグローバル化の加速と商社機能の変革の中で、金属部門は着実に機能拡充を図っていった。豊田スチールセンターの拡充1996(平成8)年、豊田スチールセンターでステンレスおよび厚板ラインの改造を行った。すでに薄板ラインを設置し、自動車関連の需要に応えていたが、法改正により鋼構造物への使用が一部認められたため、需要の伸びが期待できる建設関連の厚板分野への進出に踏み切ったものである。ステンレスラインは1996年12月より生産を開始し、まもなく生産量は月産1,000トンに達した。同センターは薄板・厚板の両ラインをそろえることで金属部門の柱として成長した。1998年には特約店の三栄との共同アルミインゴット出資により豊通ステンレス販売(現豊通鉄鋼販売)を設立し、川下分野に進出した。豊通非鉄センターの設立非鉄分野では1998(平成10)年10月、世界最大のアルミメーカーである米国のアルコア社と提携関係にあり、アルミ製品の国内トップメーカーである神戸製鋼所との合弁により、豊通非鉄センターを設立した。神戸製鋼所のアルミ加工に関する技術をベースに、トヨタグループおよび中部圏のユーザー向けにアルミ製品の加工および販売を行うことを目的とし、自動車用熱交換部品材料をはじめとするスリット加工品の拡販を目指した。豊通非鉄センター96