ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

第2章業容拡大への挑戦第1節既存事業の強化1金属部門の事業展開10部1室から9部1室への改編1991(平成3)年9月、複数の部に分かれていた機能を集約し、金属部門としての統括を図った。1994年に組織のフラット化の方針を踏まえ、金属管理室、鋼板部、条鋼・鋼管部、宝飾品部、建設部、非鉄金属部、鉄鋼原料部、鉄鋼貿易部、東京、大阪、浜松金属部の10部1室編成とした。1999年には鉄鋼貿易部は廃部、金属管理室を金属企画室とし9部1室とした。こうした組織のもとで1990年代、金属部門では旧来の商社機能からの脱皮を目指し、加工能力の向上や販売機能の強化、新規ビジネスへの取り組みを進めた。トヨタ自動車の拠点拡大への対応1990(平成2)年、トヨタ自動車の国内生産台数が421万台と過去最高を記録するのに伴い、金属部門では豊田スチールセンターをはじめとする物流拠点の拡充に注力した。既存設備の効率向上や外注への業務委託で急場をしのぐ一方、豊田スチールセンターでの新ライン設置を決定した。しかし、直前になってバブル経済の崩壊で需要が急減したため、計画は中止となった。その後は需要の回復に伴い、加工能力の向上を図る一方、トヨタ自動車の海外展開に合わせ、米国やアジア、中国、欧州など海外でコイルセンターの立ち上げを支援していった。1991年にトヨタ自動車九州、トヨタ自動車北海道が設立され、トヨタグループ各社も九州や北海道に進出していくのに伴い、当社も1992年4月に北海道苫小牧に営業所、同年10月には北九州営業所北九州分室に鋼板倉庫を開設した。豊田スチールセンター環境分野での事業展開環境を切り口とした事業展開もこの時期に進めた。燃費向上につながる車両軽量化のためアルミやハイテン材などの素材を強化したほか、廃車リ北九州分室鋼板倉庫(1992年10月開所)沿革編95