ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

ンプランの立案を経て、1991年9月に最終答申案を決定した。その後、答申の検証と最終的なアクションプランづくり、役員研修会での議論を行った後、以下の企業理念・行動方針が定められた。「企業理念」人・社会・地球との共存をはかり、豊かで快適な地球社会づくりに貢第1回役員合宿討論会(1989年7月)献する総合企業をめざす「行動指針」1世界の人々に喜んでいただけるオープンでフェアな企業活動に努める2良き企業市民として社会に貢献する3創造性を発揮し、付加価値の提案に努める4人間性を尊重し、活性化された働きがいのある職場づくりに努めるこの「21世紀経営計画」により、当社は総合企業を目指すとの明確なビジョンを内外に明らかにした。3新CIの導入1991(平成3)年、コーポレートアイデンティティと呼ばれるCI戦略の導入を図った。企業イメージを左右するシンボルマークやロゴマーク、スローガン・社章など一連のツールの見直しにより社員の意識を高めることを目的としたものである。その前提として意識調査を実施することとし、全社員へのアンケート、取締役の個別面談、課長クラスのグループインタビュー、オピニオンリサーチ、海外事業調査を行い、1989年10月に結果を公表した。調査結果によれば、当社は商社としての開発力が弱く、国際的なイメーCI意識調査報告(1989年10月)ジは低く、閉鎖的との指摘がなされ、さらに企業イメージや社章については地味・保守的と捉えられていた。それを刷新していくため、時代にふさわしい進歩的で国際感覚にあふれたイメージの醸成に向け、1991年7月、新しいシンボルマークとロゴを決定した。シンボルマークは豊田通商の「T」と「人」をモチーフにして、総合企業としての活発な流通とフットワーク、コミュニケーションを表現したものとし、コーポレートカラーのブルーには理知性、先見性のイメージを込めた。また、ロゴタイプも和文・英文ともに一新した。4 21世紀ビジョンの確立と展開1991(平成3)年1月、新しいビジョンの策定を目指し、「21世紀ビジョン実行委員会」が創設された。新しい収益源の開拓と維持・拡大、業務の改善による利益の創造に向け、新分野・新市場・新商品の開拓と事業領域の拡大を図ろうとするものであった。これらの答申に基づき、各部でアクションプログラムの作成を進め、同新しいシンボルマークとロゴ年8月に「21世紀ビジョン推進委員会」を発足させ、21世紀ビジョンを推88