ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

ルなどを整備した。さらに社外研修やQCサークル改善事例発表会、年度QC標語募集、QC講演会、TQC懇談会なども実施した。体制の整備も進め、1988年1月にTQC推進室とし、提案制度の管轄を総務部より移管した。4金融自由化への対応1980年代以降、わが国でも金融の自由化が進んだ結果、資金調達法の多様化、国際化が加速した。当社でも金融市場の整備に伴い、国内での無担保転換社債、コマーシャルペーパー、海外でのユーロドル建てワラント債の発行など、資金調達方法を多様化し、直接金融の比率を高めていった。1985(昭和60)年に初めての無担保転換社債を発行し、1987年2月にはユーロ市場で初のユーロドル建てワラント債7,000万米ドルを発行した。これにより100億円を上回る資金を調達した。1987年には国内でコマーシャルペーパーを発行して約200億円の資金を調達した。こうした金融戦略を弾力的に運用するため、1987年7月にオランダのアムステルダムに金融専門の子会社トヨタツウショウファイナンスインターナショナル社(Toyota Tsusho Finance International)を設立した。ユーロ市場や三国間貿易における資金調達、海外子会社間の資金の融通仲介、資金運用を目的とした。また、為替の予約業務の増大に合わせ、国際金融課を中心とする為替ディーリングを強化した。24時間為替取引が可能なシステムを導入し、輸出手形の買い取りや海外からの送金のリアルタイム処理を行った。転換社債ロンドンでのワラント債調印式(1987年2月)第2節社内体制の整備1社員教育制度の体系化1980年代、社員教育の体系化に取り組んだ。1自己啓発、2OJT(OnThe Job Training)、3 Off JT(Off The Job Training)を三つの柱とするもので、集合教育として部次長・課長研修、新任課長・新任課長代理の合宿研修、4年目・7年目の中堅社員を対象とした合宿研修会、新入社員研修などが整備され、特別教育では、1984(昭和59)年から実施された社内公募による海外要員研修、語学研修が用意された。海外要員研修生は貿易研修センターへ、語学研修生は香港・中国・旧ソ連などの大学へ留学生として派遣した。自己啓発促進制度では、会社の半額負担で通信教育によるプログラムを開講し、マネージメント・ビジネス一般・OA教育・資格取得・語学などのコースを設定した。このほか、社内で英語・中国語・ロシア語・スペイン語の各コースを設け、商社マンとしての語学の学習に便宜を図った。管理能力勉強会管理能力活動発表沿革編79