ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

祝辞トヨタ自動車株式会社取締役社長豊田章男会社設立70周年おめでとうございます。設立以来、幾多の困難を乗り越えながら、大きな節目を迎えられましたことに心より、敬意を表します。貴社は、総合商社として、自動車事業だけでなく、プラントから資源、食料やエレクトロニクス分野に至るまで、世界中で、幅広くビジネスを展開されている、トヨタグループ唯一無二の存在です。とりわけ、アフリカ事業については、54カ国中53カ国でビジネスを行ってきた知見と強い現場力、そして、アフリカに対する情熱など、まさに、長きに渡るご尽力の賜物であり、本当に心強く感じております。こうしたことを踏まえまして、アフリカ市場は、貴社にお任せするに至っております。今、自動車業界は、100年に一度の大変革期を迎えています。競争相手やルールなど、これまでの常識や経験が全く通用しない時代。「生きるか死ぬかの闘い」に直面しております。将来に渡り、クルマが「愛のつく工業製品」であり続けてほしい。そして、クルマに限らず、モビリティを通じて、人々の生活をお支えしたい。全ての人に「移動の自由」をお届けしたい。笑顔になっていただきたい。そのためには、トヨタグループが、自動車会社から、モビリティカンパニーへ変革・進化していくことが必要だと、私は考えております。貴社におかれましては、是非、これからも、新しい分野や地域へのチャレンジを、積極的に進めていただきたいと思います。特に、貴社の目指す「社会の課題解決への貢献」は、まさに人々の生活に直結し、豊かにしていく取り組みであり、その地域に合ったモビリティの開発などにもつながりうるものだと思っております。そして、そうした活動を通じて得た経験やノウハウ、独自のネットワークこそ、トヨタグループが、モビリティカンパニーへと変革し、未来を切り開いていく上で、必要不可欠だと思っております。激動の時代ではありますが、これまでの70年と変わらず、今後も同志として、共に歩みを進めて参りましょう。豊田通商の皆さまが70周年の節目に一層のご発展をされることを祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。2019年2月6