ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

電機製作所の電動工具、トヨタフォークリフトなども扱い、テリトリーは欧州大陸からイギリス、アフリカにまで及んだ。1968年8月、トヨダヨーロッパ社(Toyoda Europe S.A.)を設立し、その後、トヨタフォークリフトの営業とサービスを行うフォークリフト部門をアントワープ郊外のサンニコラに開設した。1969年3月には西ドイツ(当時)のハンブルクに駐在員事務所を開設し、互いの役割を分担しながら、日本のキャッシュレジスター、機械、バネ鋼を輸入販売する一方、工作機械や産業機械、家具、食品の対日輸出に取り組んだ。1986年3月、事務所をデュッセルドルフに移転した。1969年10月にパリに駐在員事務所、1971年9月には当社とマキタ電機製作所の合弁でマキタフランス社(Makita France S.A.)を設立した。なお、トヨダヨーロッパ社は1987年7月、トヨタツウショウヨーロッパ社(Toyota Tsusho Europe S.A.)に変更した。ユーゴスラビアのベオグラードに駐在員事務所を開設したのは1968年3ベオグラード駐在員事務所開設月である。現地企業と代理店契約を締結し、トヨタのカローラの販売を開始した。一次閉鎖されたものの1980年11月に再開され、オーストリアのウィーン事務所とともに東欧諸国の市場開拓を担った。オセアニア1971(昭和46)年6月、シドニーに駐在員事務所を開設した。1973年4月にはメルボルン駐在員事務所を開設し、日本や香港、台湾からの繊維製品、機械、雑貨の輸入と鉛のインドネシア向けの輸出を主な業務とした。さらにトヨタ自動車工業が現地生産を開始したのに合わせ、駐在員事務所を廃止し、1973年6月に現地法人であるトヨダオーストラリア社(Toyodaシドニー駐在員事務所入居ビル(Australia)Pty.Ltd.)を設立した。中近東1972(昭和47)年8月、レバノンにベイルート駐在員事務所を開設し、トヨタ車とダイハツ車の拡販に取り組んだ。その後、第4次中東戦争が発生したため閉鎖したが、1975年2月に再開したもののレバノン内戦が激化したため、同年12月に閉鎖のやむなきに至った。そうした中で、1976年10月にシリア政府へトヨタ車を納入し、これを機にダマスカス、翌月にはイランのテヘラン、1981年4月にアラブ首長国連邦のドバイに駐在員事務所を開設した。また、1987年8月、トヨタ車や繊維機械販売のためトルコのアンカラに駐在員事務所を開設(1990年にイスタンブールへ移転)した。アフリカケニアのナイロビと南アフリカのヨハネスブルグに駐在員事務所を開設74