ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

流通センター機能を備えた豊田スチールセンター、同12月にメンズスポーツカジュアル販売会社のトロイ、1969年7月にガス事業の豊通ガスセンター(現豊通エネルギー)、同8月に自動車内装品加工の豊田化工(現トヨタ紡織に吸収)を設立した。1970年代以降もその動きは止まらず、1970年7月の豊田メタルスクラップ(現豊田メタル)、1971年8月の豊通繊維機器販売(現豊通マシナリー)、1972年3月の豊通オイルセンター(現豊通エネルギー)、同年4月の富船建材工業(後にトロイと合併)、1973年5月の豊田ケミカルエンジニアリング、1978年の豊通エンジニアリング(現豊通マシナリー)と続いた。1980年代も引き続き、事業の多角化に伴う関連会社を設立していった。1980年4月、分譲住宅・賃貸住宅の保守・点検、土地建物の不動産業務を行う豊通ハウジング(現豊通ファシリティーズ)を設立し、1983年1月には各種金属の加工・販売の協和鋼業(現豊通鉄鋼販売)、1984年7月の豊通情報システム(現豊通シスコム)、同年9月の豊通ファイナンス(1996年2月解散)、1985年12月には原皮輸入のファーモダスミ(1991年7月に解散)を設立した。さらに1988年6月には豊通プラスチック販売(豊通プラケムを経て現豊通ケミプラス)を設立した。事業の多角化、多様化の動きとシンクロしながら関連会社が設立され、豊通グループが形成されることになった。1960年頃の東和繊維工業東郷樹脂3流通機能の充実1970年代、流通基盤の整備と拡充に取り組んだ。当時、物流手段の中心は鉄道からトラックなどの車両にシフトしていたが、各企業は輸送コストの上昇に頭を痛め、流通の合理化への要求が強くなっていた。生産の合理化・効率化のため、ジャスト・イン・タイム方式を相次いで導入していたトヨタグループからの要請に応え、各地の流通基地の整備を図り、流通コストの低減、製品や部品、資材の即納体制を充実させていった。1973(昭和48)年2月、流通機能の一層の充実をめざし、豊田紡織の子会社であったセントラル倉庫の全株式を取得し、同年6月、資本金を2億円に増資して豊通倉庫(現豊通物流)を設立した。同年12月、愛知県小牧市に小牧倉庫を建設したのを皮切りに、当社の倉庫営業権を買い取り、伊丹、福岡、滋賀、名古屋港、豊田、浜松、新安城で営業倉庫を開設した。暖房器具、スチール家具、繊維、化学品、非鉄金属のほか、建材商品や輸入家具などの保管・荷役業務なども行い、業績を拡大していった。1980年頃の豊通倉庫名古屋港営業所4国内拠点の拡充1960年代から70年代にかけ、国内営業網の拡充を図った。資材を調達するメーカーと供給業者との間のギャップを埋めることを目的としたもので、仕入れた製品や資材をストックし、分割してユーザーに供給する役割沿革編69