ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

前史金融会社から商社への変遷1936?1947豊田通商のルーツは1936(昭和11)年に設立されたトヨタ金融である。同社は国産自動車の販売・普及を目的として設立された金融会社だが、その源流をたどれば、日本の織機の発明王と言われた豊田佐吉にいきつく。佐吉は産業報国の志の下に、織機の発明に一生を捧げ当時世界一と言われたG型自動織機を発明するとともに、豊田式織機株式会社や株式会社豊田自動織機製作所を興して事業化に成功し、長男の喜一郎が自動車事業に挑戦するための礎を築いた。加えて中国・上海で紡績会社を設立するなど国際的な事業家としての資質も併せ持っていた。佐吉の発明家としての独創へのこだわりや新事業に対する意欲、強い海外志向、苦境にあっても挫けることのない心は当社を含むトヨタグループ各社に受け継がれることとなった。関東大震災の発生から大正デモクラシー、昭和恐慌、日中戦争、太平洋戦争、戦争終結、そして戦後復興に至る道のりを追う。沿革編33