ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

Colombia S.A.を設立した。同社を中心に金属、機械・エレクトロニクス、自動車、エネルギー・化学品、食料の5分野での事業拡大を図った。業務提携を締結した。これにより2013年1月にヤンマーエネルギーシステムと代理店契約を結んでいたGHPのブラジルでの販売を開始した。ブラジルでのトヨタ自動車支援良質な鉄鉱石を産出する世界最大の資源国であるほか、コーヒーやオレンジ、砂糖、大豆、牛肉などの食糧供給国である一方、インフラ整備の遅れや電力不足、治安問題を抱えているものの、大きな可能性を秘めているのがブラジルである。当社はトヨタツウショウドブラジル(S.C.ToyotaTsusho do Brazil Ltda.)を中心にトヨタ自動車を支援しつつ地下貯水システム、バイオプラスチック、バイオディーゼル、バイオメタノール、ソーラーパネル輸入などの新規ビジネスを模索した。トヨタ自動車の支援では2011(平成23)年8月、サンパウロ州でTDB(Toyota do Brasil Ltda.)のニアサイトに小型戦略車エティオス向けの工場を稼働させ、鋼板の異型加工というブランキング事業を開始した。さらに2001年8月、キムラユニティー、トヨタツウショウドブラジルとの合弁で物流会社を設立し、TDB向け部品の調達物流・ミルクラン事業を提供した。ブラジルでのガスヒートポンプユニット販売2014(平成26)年3月、トヨタツウショウドブラジルはブラジル最大の天然ガス供給会社であるCompanhia de Gas de Sao Pauloとブラジル国内でのガスヒートポンプユニット(GHP)の販売に関する穀物インフラ事業への参入2015(平成27)年5月、ブラジル中・北東部で穀物倉庫や鉄道積み替え施設、輸出ターミナル運営などの穀物インフラ事業を展開するノバアグリ(NovaAgri Infra-Estrutura de Armazenagem eEscoamento Agricola S.A.)の株式を100%買収し、子会社化した。ノバアグリは穀物生産が盛んなマトグロッソ州を含むブラジルの中・北東部を中心に自社倉庫を持ち、鉄道積み替え、イタキ港でのターミナル事業を行っており、買収によって穀物生産の拡大が見込まれるブラジル中・北東部で自社倉庫を起点とした集荷事業が可能となった。一大生産地であるブラジルで穀物集荷を含む川上事業へ進出することで穀物の安定供給などの顧客サービスを強化し、川上から川下におけるサプライチェーンの確立を目指した。アルゼンチンでのリチウム事業南米でブラジルと並ぶ経済規模を持つアルゼンチンでは2012(平成24)年3月、モバイル機器、電気自動車バッテリーに欠かせないリチウム電池に使われるリチウム原料の採掘権を持つオーストラリアの資源会社Orocobre Limited(オロコブレ社)の開発パートナーとなり、同年12月に標高4,000mに位置するオラロス塩湖でのプラント建設に着手し、2014オラロス塩湖(アルゼンチン)176