ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

子会社であるCFAO Equipment Cameroonとの協業によりマキタ製品の総代理店事業を行うもので、当社がマキタ製品および部品のシッパー業務を行い、市場開拓・販売をCFAO Equipment Cameroonが担い、マキタのアフリカ事業拡大を支援する。2015年6月11日、カメルーン最大の都市ドゥアラ市にてショールームおよびサービスセンターの開業式を行い、サービスを開始した。8社会貢献型ベンチャー育成基金の設立2014(平成26)年1月、アフリカにおいて日本企業初となる社会貢献型ベンチャー育成基金ToyotaTsusho CSV Africa Pte. Ltd.をモーリシャスに設立した。アフリカ支援における国際社会の認識が「援助」から「自立」へと変化する中、投資効率・投資収益に重点を置くのではなく、現地に暮らす人々の雇用創出や所得向上、生活・福祉環境の改善、外貨獲得などの課題解決につながる事業を発掘し、育成することを目的としていた。設立後、この目的に合致する投資案件を選択し、資金的な支援を行った。東アフリカを中心に現地調査を行って慎重に検討し2015年6月、ザンビアにおける大規模農業事業が投資案件に選ばれ、300万USドルが出資されたほか、エチオピアの皮革製品縫製事業への30万USドルの出資も行った。さらに、2016年11月にケニアでのICTを使った医療分野事業への300万USドルの出資も実施した。9ボロレ社との協業2016(平成28)年3月、アフリカ最大級の輸送・物流網を持ち、通信・メディア事業など幅広い事業を展開する仏複合企業ボロレグループの中核会社ボロレ社(Bollore S.A.)との協業に向け、包括的協業意向書(Letter of Intent)を締結した。ボロレ社はアフリカ46カ国に物流網を展開するNo.1物流事業者であるとともに港湾・鉄道運営事業を西アフリカ中心に世界各国で展開している。欧州においては通信・メディア・広告事業や、EV用電池生産事業などにも取り組んでおり、アフリカでのシナジー創出を狙いとして協業を決定したものだった。この意向書をもとに、ケニアでの完成車運送会社などさまざまな案件での共同事業化調査を実施した。第7節南米・中東地域での動き1南米での事業展開豊田通商コロンビアの設立2000(平成12)年以降、経済成長が続いたコロンビアでは1990年に発足していたボゴタ駐在員事務所が日系タイヤメーカーの製品や自動車部品の同国への輸入や日本向けコーヒーの輸出などに取り組んできたが、コロンビアをBRICsに次ぐ有望な市場として位置づけ、2008年7月にC.I.Toyota Tsusho deノバアグリトヨタツウショウドブラジル沿革編175