ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

では2010年に出資参画したテキサス州オイスタークリーク発電所を皮切りに、2013年のニュージャージー州ショア発電所、2014年のメリーランド州セントチャールズ発電所、2015年のマサチューセッツ州セーラムハーバー発電所、同じく2015年のインディアナ州セントジョセフ発電所への出資計画へと続いた。飲料事業の拡大2014(平成26)年12月、豊田通商アメリカ(TTAI)とサッポロインターナショナルは両社の合弁会社である米国果汁飲料メーカーのシルバースプリングスシトラス社(SSC)を通じ、米国業務用果汁飲料製造大手のカントリーピュアフーズ社(CPF)を傘下に収めた。CPFは米国内の教育機関や医療機関など非商業機関への業務用果汁飲料の製造販売に強みを持つほか、大手組織小売りチェーンのプライベート商品や大手飲料メーカーの受託製造なども手がけていた。同社を傘下に加えることでSSCとのシナジーの最大化を図り、米国での飲料事業の拡大を目指した。2016年5月にはCPFを介し、米国業務用シャーベット製造会社であるリッジフィールズ・ブランド・コーポレーション社(RBC)のシャーベット事業を買収し、北米飲料事業のさらなる拡大を図った。2カナダでの事業展開豊田通商カナダの設立世界で2番目に大きな国土を持ち、石油や天然ガスなどの資源大国でもあるカナダでは2003(平成15)年、TTAIのオンタリオ事務所が独立するかたちでToyota Tsusho Canada, Inc(トヨタツウショウカナダ)が発足し、ケンブリッジ市とウッドストックに事務所を構え、自動車メーカー向けの機械や設備、資材などの取り扱いを本格化した。その後、タイヤ組付け会社のMaple Automotive Corporation(MAC)と完全室内スクラップ事業を行うGreen MetalsCanada, Inc.(GMCI)を設立し、GMCIは2007年12月に操業を開始した。カナダでのエネルギー事業2009(平成21)年9月にはサイス・グローバル・パワー社が開発を進め、同年6月より商業運転を開始していたゴアウェイ発電事業に中部電力と共同で出資参画した。日本の消費量200年分が眠っていると言われる天然ガスの採掘事業にも乗り出し、2012年4月、カナダに設立したToyota Tsusho Wheatland Inc.(TTWI)を通じ、同国最大手の天然ガス事業者エンカナ社が保有する炭層メタンガス鉱区の権益32.5%を取得した。2024年をめどに北米から日本へのLNG輸出を目指している。3メキシコでの事業展開2002(平成14)年6月、JFEとの合弁で電磁鋼板の加工拠点Techno Steel Processing de Mexico S.A. deC.V.(TSP)を設立し、2003年から本格生産を開始した。豊田通商カナダ170