ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

第5節北米地域での動き1米国での事業展開米国から世界へ広がった金属3事業2002年前後のITバブル崩壊を経た米国経済はその後、持ち直したものの、2008(平成20)年に発生したリーマン・ショックにより大きな打撃を受けることになった。回復後は堅調な動きを見せ、曲折はありながらも依然として世界最大の経済規模を維持している。そうした中、当社の米国事業はトヨタ自動車が米国で設立したケンタッキー、ミシシッピ、インディアナ、テキサスの各工場にサービスセンターを設置し、トヨタ自動車の米国戦略を支援するかたちで推移してきた。その中核事業となったのが、「金属3事業」と言われる鋼材ブランキング、アルミ溶湯、グリーンメタルズであり、いずれも米国で事業化され、のちに日本やアジア、欧州など全世界に広がっていくことになった。さらにミルクランからクロスドッグへと進化した物流事業、北米での新しいスキーム構築を目指した天然ガス焚き電力事業、飲料事業など自動車以外の事業分野にも積極的に取り組んだ。に設立した。TTAIの物流センター・クロスドックの運営ノウハウとライダーシステム社が培ってきた輸送ノウハウ・ネットワークを組み合わせ、効率的な配送システムの提案と請負を行う物流企画会社としてスタートした。2001年8月にはTTAIと物流容器メーカーのオカタ産業との合弁によりAT & O Tech.Inc.を設立した。オカタ産業の生産技術を導入し、北米におけるトヨタグループの現地生産自動車用エンジンやトランスミッションなどの物流に使用する専用ラックを供給することを目的に高品質で低価格のラックを供給する事業を開始した。自動車部品事業の拡大2003(平成15)年7月、当社と神戸製鋼所、三井物産の3社により自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売を行う合弁事業Kobe AlminiumAutomotive Products LLCを開始した。日系自動車メーカーが進めていた「購入資材・部品の現地調達化」の動きに対応するためであり、2005年6月に操業を開始した。物流事業の推進2001(平成13)年、豊田通商アメリカ(TTAI)は米国の物流最大手ライダーシステム社と合弁で、物流企画・運営会社のTTRロジスティックス社(TTRLOGISTICS LLC)をケンタッキー州フローレンス天然ガス火力発電所の建設トーメン時代、財務上の問題により発電事業の拡大が頓挫した。2006(平成18)年の豊田通商とトーメンの合併を機会に再参入を期し、北米市場に挑戦した。米国アメリカTTRロジスティックス合弁調印式沿革編169