ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

3東欧での事業展開2000(平成12)年以降のトヨタ自動車および日系部品メーカーのポーランド、チェコ、ハンガリーへの積極的な生産進出に伴い、当社も豊田合成、愛三工業、フタバ産業などとの合弁事業を展開し、自動車生産周りでの材料、設備、部品の調達、鋼鈑加工や物流で事業拡大を図った。2001年3月チェコでは豊田合成との合弁でTGSafety System Czech,s.r.o(TGSSC)(現TG Czech,s.r.o. (TGCZ))を設立し、2003年5月、自動車用ステアリングホイールやエアバッグ製品の生産を開始し、産業廃棄物の処理や再生を行うグリーンメタルズ事業では、2005年5月に、英国、フランス、ポーランドに次ぐ4拠点目となるグリーンメタルチェコ(GMCZ)が物流サービスセンターをコリン市に完成させた。4トルコでの事業展開2013(平成25)年、ブルサ県に変電所の変圧器などに使用される電磁鋼鈑の加工会社Techno SteelProcessing Turkey Celik Bukme ve i?leme San.Tic.A.?.(TSPT)を設立し、2015年2月より商業生産を開始した。トルコは欧州・北アフリカ・中近東の3地域に隣接する戦略的な場所に位置しており、欧州では2015年7月より変圧器の高効率規制が義務化されるなど、伝導効率のよい電磁鋼板のさらなる需要が期待されている。加えて、人口増加が見込まれる北アフリカ・中近東からの需要増も予測され、TSPTはこれら近隣諸国への戦略的な輸出基地としての役割を担った。5ロシアでの事業展開自動車ディーラー事業の拡大ロシアでは、1990(平成2)年にJV Business Car社を、1992年にはロシア初の正規販売店を設立し、同国内で複数の販売店を出店した。2000年2月にフィンランドにRTF社を設置し、西ロシア向けの販売を開始した。2000年6月にはトヨタ自動車のサポートを受け、モスクワでTPCM(Toyota Parts CenterMoscow)を設立し、西ロシアのTASS(トヨタ認定サービスステーション)向けの部品供給を開始した。ロシアの自動車市場の成長もあり、2004年には販売台数は1万1,000台を突破し、ディーラー事業として世界最大規模となった。2002年4月、モスクワ北部にレクサス販売店を開設した。2007年4月にシベリアでのレクサス第1号店をケメロボ州に設立し、エネルギー需要の拡大により発展著しいシベリアでの拡販を本格化させた。その後もロシア国内での拠点拡大を続け、2018年現在では、ロシア国内にトヨタ・レクサス合わせて19店舗の販売店を展開し、1992年から2017年の間の新車販売台数は約32万台に上った。2006年にBusiness Car社からフォークリフト部門を独立させ、販売店であるToyota Tsusho TekhnikaLLCを設立した。2018年現在、同国内のトヨタ製産業車両の約7割を販売する主要販売店となっている。ディーラー(イギリス)BCパーツセンター(ロシア)沿革編167