ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

を中心に自動車事業を展開してきたが、2013年11月にはデンソー、アイシン精機とともにカンボジア・プノンペン市内にトータルカーサービスを行う直営店を経営するPIT & GO Automotive Service(Combodia)Co., Ltd.を設立した。直営店のブランドは「PIT & GO」とし、2014年2月から自動車の修理・メンテナンスおよび関連部品の販売を開始した。販売金融事業の開始2014(平成26)年6月、自動車・二輪車・農機・建機の需要が増加していたカンボジアでToyotaTsusho Finance(Cambodia)Plc.を設立し、販売金融事業をスタートした。トヨタ自動車、ヤマハ発動機、ヤンマー、日立建機が販売する商品を対象とするマルチプロダクト型のファイナンス事業であり、同国での販売金融事業は日本の商社では初であった。すでに同事業を展開しているインドネシア、ケニア、モーリシャスでの経験・ノウハウを生かし、現地パートナー・現地販売代理店とともに新興国におけるバリューチェーンの拡大を図った。テクノパーク運営会社の設立2015(平成27)年5月、日系・タイ系自動車部品会社の現地生産を支援する新会社Techno Park PoiPet Pvt. Co., Ltd.を設立した。タイの日系自動車部品メーカーがサテライト拠点としてカンボジアへ進出する動きに対応するもので、その一環としてタイと同国の国境に位置するポイペト市でテクノパーク事業を開始した。1,000m2単位での工場レンタルや従業員向け給食サービス、総務・経理・財務・人事といったアドミニストレーションサービスの提供により顧客がモノづくりに専念できる環境整備を実現し、進出企業のコスト削減に貢献していくことを狙いとし、2016年9月より営業を開始した。8ラオスでの事業展開ラオスでは2014(平成26)年3月、トーメンの事業を引き継いだ首都ビエンチャン・ワッタイ国際空港の国際線ターミナル運営事業の契約更新に合意したほか、2016年1月、インターネットイニシアティブ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券との3社によりラオス省エネデータセンタープロジェクトの実証実験に参加し、同年11月から実証運用を開始した。また、同年7月、Toyota Thusho Leasing(Lao)Co.,Ltd.を設立し、リース事業に参入した。2018年10月には、正規代理店となるToyota Laos Co., Ltd.(当社出資比率90%)として既存トヨタディーラーの新契約を締結し、2019年1月より正式開業した。9インドでの事業展開最重要国としてのインドインドでは1998(平成10)年からトヨタ自動車と合弁で設立したToyota Techno Park India Pvt. Ltd.が進出メーカーの支援を行ってきたが、2000年代以降、急速な経済発展を遂げ、中国と並ぶ重要国として位置づけられるようになった。同国への参入のハードルは高いものの、12億人という巨大な人口を抱え、将来性を考えると同国とのつながりを太くラオストンルン首相とToyota Techno Park India(バンガロール)沿革編163