ブックタイトル豊田通商70周年史

ページ
164/432

このページは 豊田通商70周年史 の電子ブックに掲載されている164ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

豊田通商70周年史

マレーシアで19の販売拠点と1万5,000店の販売先、タイで11の販売拠点と1万3,000店の販売先を有しており、どちらもメーカー系列には属さない独立系自動車用アフター部品卸である。当社はマレーシアとタイにおける市販ネットワークを獲得することで自動車用アフター部品および産業資材の拡販を図った。航空機部品製造業への進出2015(平成27)年3月、航空機部品製造の旭金属工業との合弁により航空機部品の表面処理加工を行う事業会社であるAsahi Aero Malaysia SDN BHD.(AAM)をマレーシア・クアラルンプールに設立した。世界的な航空旅客数の増加に伴い、アジア地域における航空機需要が急速に拡大しており、欧米系航空機部品メーカーによるアジアでの現地生産が進んでいた。2010年から同国政府では航空機産業の投資会社に対し、法人税免除などの優遇措置を取っており、環境が整えられつつあった。AAMは、日本初のNadcap認証(国際航空宇宙産業における特殊工程や製品に対する国際的な認証)サプライヤーであり、航空機部品表面処理加工分野で長年の実績と高い技術力のある旭金属と当社のネットワークを生かし、現地部品メーカーの表面処理工程を行った。月、同拠点に豪亜極の地域統括拠点としての役割を持たせることとし、社名もToyota Tsusho Asia PacificPte.Ltd.と変更した。同国ではエネルギー事業やバンカー物流事業、エレクトロニクス事業を展開したほか、2012年5月には同国の大手建設機械レンタル・販売会社であるSin Heng Heavy Machinery Limitedの発行済み株式の26.9%を取得し、建設機械のレンタル・販売事業に参入した。これを機にシンガポール、マレーシアおよびインドネシアを中心に建設機械のレンタル・販売事業を本格化した。6ミャンマーでの事業展開ミャンマーでは1996(平成8)年3月にT.T.A.S.Co.,Ltdを設立し、トヨタ認定サービスショップを展開してきた。さらに2013年9月にはミャンマー・カレン州の道路建設機材整備計画に関し、日本政府の無償資金供与案件(ODA)を受注し、同国建設省(PublicMinistry of Construction)との受注契約を締結した。カレン州ではパアン港からタイへつながるトンネルおよび道路建設が進んでおり、多くの運搬用車両が必要になっていた。当社は日本政府とも連携して日野自動車ダンプトラックを中心に27台を受注し、2014年から納入を開始した。ミャンマー民主化後、当社にとって初めての同国向けODA案件となった。5シンガポールでの事業展開1975(昭和50)年にToyota(Singapore)Pte.Ltd.を設立し、東南アジアにおける事業の中核的機能を担ってきたシンガポールでは、2012(平成24)年47カンボジアでの事業展開トータルカーサービス直販店を設立カンボジアでは、1993(平成5)年にToyota(Cambodia)Co., Ltd.を設立し、それ以後、同社Asahi Aero MalaysiaミャンマーODA162